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金太郎と山姥(やまんば)伝説

金太郎(坂田金時)は山姥に育てられたという伝説があります。

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タイトル画像は山姥(深山に住む鬼女)とされる母親が金太郎に沐浴させている場面です。たいそう美人の山姥であります。

金太郎とは

金太郎と言えば桃太郎と並ぶ2大キャラクターのひとりです。

神奈川県と静岡県との境にある足柄山で山姥に育てられ、人並み外れた怪力で獣を相手に相撲をとっていたと言われています。

童謡の                               ♪まさかりかついで金太郎、熊にまたがりお馬のけいこ♪        
は、この頃の金太郎を唄ったものです。

昔話や童謡に登場する少年には成長した後も、実在する源頼光の家来となって活躍するという稀有な後日談が存在します。

坂田金時

源頼光(みなもとのらいこう)が足柄山にさしかかったおり、山間にたちこめた赤い雲気を怪しげに思い渡辺綱(わたなべのつな)を向かわせます。

そこには山姥と若者が住んでおりました。山姥に尋ねるとある日夢の中に現れた赤い竜と通じて産まれたのがこの子なのだと説明します。

人食い山姥と目された金太郎の母親は渡辺綱(碓井貞光の説も有り)に討ち取られてしまいます。

そのおりに金太郎自身は引き取られ「坂田金時(公時)」と命名されます。


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坂田金時の生涯

引き取られた坂田金時が源頼光の元で家来となったのが20歳の時であります。

坂田金時は渡辺綱(わたなべのつな)卜部季武(うらべのすえたけ)碓井貞光(うすいさだみつ)等とともに頼光四天王として活躍します。

歌舞伎や浄瑠璃、神楽の題材「大江山」で鬼退治に登場する坂田金時は50歳でありました。

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仕えていた源頼光が亡くなると3ヶ月もの間、金時は日夜墓参りをします。

その後都を去って足柄山へと帰り、行方知れずとなってしまいます。(諸説あり)

主君に生涯を捧げた後は産まれ故郷へと帰っていき行方知れずとなった坂田金時。
ひょっとすると今もどこかの山奥から私達を見守っているのかもしれません。

日本人の心に沁み付いた謎多きヒーローであります。                      

     後編へ続く


長谷川一夫(酒天童子)、市川雷蔵(源頼光)、勝新太郎、本郷功次郎、山本富士子、中村珠緒など豪華俳優陣による「大江山酒呑童子」       1960年の作品    ↓



















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