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初めてお酒を飲んだ日

初めてのお酒は、日付を跨いで二十歳になってからコンビニへ買いに行った。深夜のコンビニがすきで一人暮らしを始めてからたまにふらっと出かけてしまう。コンビニには深夜が1番似合っていると思う。

日付が変わる直前までは自分の家で友達と課題をしていた。だいすきな女友達で正直彼氏よりもすき。数時間前までその子も含めてサークルのメンバーとご飯を食べてて、そのときにうちで一緒に誕生日を迎えてくれる約束をした。

初めて買ったのは甘くて飲みやすいやつで、飲んだ感想としてはジュースと大差なかった。3%で酔えるほどかわいい体質でもなかった。友達が酔ってみたいって言って買ったアルコール13%の桃のワインはまずくて2人とも飲めなかった。どうしてあれがおいしいと思えるんだろう。いつかおいしいと思う日が来るんだろうか。

私は二十歳になった実感がほしかったからそれまで全くお酒を飲まずにいて、周りの女子の友達も似たような人が多かった。大学1年の新歓のとき、ボロい居酒屋で当たり前のようにジョッキのビールが新入生の前に置かれたけど、そんなよくわかんない場所で初めてのお酒を飲みたくなかった。たこ焼きもポテトも冷凍食品のお店で。

反対に男子はよく飲む人ばかりで、かといって酔いに任せてなにかやるような人達でもないしほんといい奴らって感じ。中でも1番飲む人が、まだ未成年のときにスーパーで年確されて、証明できるもの持ってないって言えばいいのにわざわざ免許証見せたのは多分一生ネタにされるし笑える。わんちゃん行けると思ったって、何が行けると思ったんだよ。

先輩に飲みに連れて行ってもらったときはちょっと憧れてたシャンディガフを飲んだ。そもそもビールを飲んだのが初めてだったから、これもおいしいとは思えなかった。普通にジンジャーエールの方がおいしい。でもこのときは先輩のひどい振られ話と、その後の新しい恋愛事情が聞けて楽しかった。結論としては、地方都市で浮気はできない。大体栄えてる場所は一カ所だし、会いたくないときに限って会いたくない人に遭うんだから。

実家から送られてきたワインは度数は高いわ辛口だわで全然飲めないまま冷蔵庫に眠ってる。年明けるまでに片付けなきゃ。

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