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2/25 十干の性情の奥深い理解により星の器をとらえ星図の立体的な解釈を可能にする

少し前に、十干の性情のちょっと深いところについて書きました。

十干の性情というのは、
算命学の習い始めでまず学び、
十大主星を学ぶところでまた学び、
格法のところでまた学び、
守護神のところでまた学び…と、

陰占をベースにモノを考えるときには、常についてまわるもので、
学びが深まるにつれて、その十干の性情の多彩さ、奥深さに驚くものですが、

そもそも、
この世のあらゆるものを十干に抽象化しているからには、
この世界に存在する森羅万象の分だけ、そこに多彩さや奥深さがあるのは当然のことですね。

つまりこれは、
算命学を学ぶはじめの段階では、
十干の性情というのは、一つ、二つの単語でもって示されるのですが、

学びを深めていくに従い、
「それぞれの十干が何を示すのか?」
…ということを掘り下げていく、

その先に、
この世に遍く存在するものを十干に分類していく、
この世界に存在している森羅万象をすべて十干に選り分けていく、

つまり、
この世界のあらゆるものに十干の姿を見ると同時に、
十干の中にこの世のあらゆるものを見る、という視点を得る、
…というのが、
算命学における十干の性情の捉え方の目指すところであろうと思います。

さて、このように書くと、
陰占は奥深いものだな、ということが分かるわけですが、
では、陽占を見るときに、この十干の性情というのが、まるで無関係なのかといえばそうではありません。

というのも、
今更書くのもなんですけれど、
十大主星というのは、日干と他の十干から生まれるわけで、
この際の「他の十干」というのは「器(うつわ)」ともいわれ、

実際の十大主星はこの器(十干)の性情を帯びる、
つまり、陽占を構成する十大主星を奥深く理解しようと思うなら、
やはりこの、森羅万象を分類した十干の性情を奥深く理解しておくことが不可欠なのです。

とはいえ、
算命学や東洋思想に関連する単語というのは、
現代に生きる私たちにとっては不慣れなものでもあり、難解でもあり、
少しずつイメージを広げていくようにその理解を深めていくほうが身になりやすいもの。

よって、学ぶ側としては、
例えば教科書などで敢えて十干の性情が出てこないときでも、
算命学ではすべてに十干は絡んでいるので、

日頃から、
その十干がどう絡んでくるのか?いう視点とともに、十干の性情を思い浮かべながら学び、読み解いていくと、奥深い理解、多彩にして立体的な解釈が可能となります。

あるいは、
陰占というのは「カタチ」ですが、
自分の「カタチ」に応じた生き方=陰占の性情を見事に発揮して生きていると、

自分の陰占のカタチに応じた生き方
=宿命に応じた生き方
=見事に自分の宿命を活かした生き方となる、ということもいえます。

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