好きのレベル

好きってレベルがあります?
なんかありますよね。
『私の方が好きですよ』みたいなこと。
SNS時代になってきて、特に思います。
なんか、好きって言いづらくなったなって。
なんでも上には上がいますからね。
この程度の歴史で、この程度の知識で、この程度の熱量で、好きなんておこがましくて言えないって感じがしてしまう。
でもね、、、
だめですか?
にわかじゃ。
だめですか?
知識なくちゃ。
だめですか?

大人になってみて、私って好きなことがフワフワしてしまうタイプなのだなと自覚してきた。
熱しやすく覚めやすい。
でも、ハマっているものが常にあって欲しい。
(面白いけど、対 人となると全然違うんだよな。)
なので、その間はグッとハマっているけど、次の興味が来てしまうと、そっちに夢中になっちゃう。
この間、アーユルヴェーダのドーシャって言うんですか?それを触ってみてくれる人に『風だね』って言われて。
まさに、風が吹くように次々と興味が移る傾向があるんだって。
異論無し。

すごい好きになったら、いろいろ知りたくなるから、調べたり知識が深くなったりっていうのもわかるよ。
でも、何かを好きと言った人に『あんなレベルで好きとか言うな』みたいに言われちゃったりするのを見ると、なんでそこで争う?と。
あなたが好きなものを好きになった気の合う人なのに。
でも、そうか、好きには独占したい気持ちも含まれていることがあるのかな。
中学校の時に、誰々のことが私は好きなの!と、大いにアピールしている女子がいた。あの方法はなかなかやるもんだと憧れにも似た思いで見ていた。
誰が好きと、なかなか言い出せないタイプだったから、あぁやって『だから、好きになっちゃダメよ』と予防線を張られると、万が一好きな子がかぶってしまうと、手も足も口も出せなくなるわけだ。
今考えてみると、そうは言っても、相手の気持ち次第のこの案件は、こちら側でいくら争っていても仕方がないわけなのだが。
とはいえ、好きな子に自分が選ばれるためには、自分だけではなんともならない問題だからこそ、自分にできることをやる、少しの可能性も潰していくやり方は間違いじゃないのかもしれない。
そして、後から好きになっちゃったとか正々堂々と報告したとしても『私が先』みたいな戦いになっていくわけだ。
まぁ、対 人だと切実だから、やはり、好きと独占は近くにあるものなのだろうな。

誰が好き とか これが好き とかあまり言えないタイプだった。
それは、若い頃は、自分の気持ちに自信がなかったということもあると思う。『あの子が好き』と宣言して3日後に、『なんか違くなっちゃいました』では、悪いなとか、気持ちが軽い人と見られるのが嫌というのもある気がする。
自分の好きなことなのに、それに対しての他人の評価を気にしていたという側面もあるかも。
あとは独占からの、いいってことを他の人に気付かれたくないとかね。
今、思い返せば裏にはいろんな気持ちが隠れていたんだな。
今もあまり言わない。
でも、上記の理由とはちょっと違う気がする。
自分が好きなことを他人のものさしの評価なんて気にしなくなった。私のものさしができてきたからかな?
じゃあ、好きと言えばいいのに、と思うんだけど、なぜだか言えない。
言いたいんだけど、なんか熱く語りすぎてしまうから・・・かも。
聞かれたら私も好き~と、サラッと言えるぐらいに押さえときたいのに、なんか熱く語りすぎてしまった過去の数々の反省から。
あれ。
好きって言いたい方かも。
これは、対 人 じゃない場合だ。
そうか、対 人 と、そうじゃない場合で、なんか全然違うんだ。
そうか。そうなんだ。
へぇ~~。

同じ好きでもいろいろあるんだな。
でも、どちらの好きも『ちょっと好きだな』を、すごい好きな人たちにも、ちょっと受け入れてもらいたい。
そこはお邪魔しませんから。

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