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然うしてひとは

左から右から、
下から後ろから前からと見遣る。

生きるがゆえに天上はなく。

疼きに損なうことは多けれど、
飽くことはなく。ただ稀に
 
 
 
蓋を開けてしまうことがある。
それが釜の蓋か、箱の蓋かを知るには、
随分と遠くへいかないことにはいけない。

天上に蓋はない。
ひとには蓋がない。
 
 
蓋をするには理由がいるといふ。

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