ねこ 鈴木さんちに行く

もういいわよこのいえのにんげんたち
わたしはいってくる

そう言って ねこ は闇夜の庭に駆け出して行った



きっと スネた ねこ は
どこぞの鈴木さんちに 美味いメシ をもらいに行ったんだ



きっと


どこぞの鈴木さんちでは

「エレーナ」のような優雅な名で呼ばれて
トロんとした柔らか贅沢メシを バカラの高坏に入れて出してもらうんだ



そして
煌めく暖炉の前にゆったりと敷かれたペルシャ絨毯に寝そべり

どこぞの鈴木さんにブラッシングをしてもらうのだろう


満足な接待を受けて
ねこ は どこぞの鈴木さんのお膝の上で暖かな夢をみる



「はいはいおかえり~」

にんげんほらカリカリをちょうだいな
あ~
しょみんのくらしはかたがこらなくてすきだわ



ちびまる子ちゃんの花輪くんのような暮らしの「鈴木さん」、いるのだろうか
全国上位苗字の「鈴木さん」、近所には一軒もないんですよね

ご想像通り
これは きんとと のひがみの妄想ですm(_ _)m



ねこ は
訴えても 贅沢メシにありつけない時
現実逃避に、寒い夜でも闇の庭の2本のゴールドクレストの下に広がるフワフワの落ち葉の上に座り陶酔して、気が済むとケロッと戻ってくる

まぁ、ねこ が
どこぞの鈴木さちのエレーナになっているのは私の被害妄想ですが

ねこ がスネて出ていく時は

「にんげん かくさしゃかいのげんじつをおもいしれ」

のような目でこちらを見て 必ず一言物申してく

突き刺さるなぁ

これも
被害妄想ですね

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