幻のお菓子
ブルボンのパキーラ
ご存知でしょうか
エリーゼの進化版という立ち位置にピッタリ
サクサクウエハースの中に溢れんばかりのチョコレートがガッツリしっかり詰まっている。
チョコレートもクリームタイプではないのでエリーゼのふんわり食感とは違いパッキリずっしりのパキパキパキーラ。
チョコレートの中には刻みアーモンドもちりばめられているのでボリュームがありつつも時折当たるナッツの風味が飽きのこない味わいになり延々食べ続けられる きんとと 絶賛のお菓子なのです。
私の旦那さんはオヤツ大好きで
しょっちゅうポテチや柿の種やサラミなどのおつまみと一緒に、なにがしかのチョコっぽい甘いオヤツも買ってきては公園のハトに餌付けをするかのように家族に振る舞っている。
もとい、振りまいている。
このパキーラも旦那さんから1本分け与えられて初めて知ったオヤツだったのです。
*
彼はこれといった趣味も特に無いので、暇になれば若い頃に会社の先輩に手ほどきを受けた パチンコに行く。そうすると余り玉の還元にお菓子をもらってくることがあった。
そこに揃うメンツはちょっと違っていた
子供が小さい頃
旦那が子供達に渡していた かの有名なチョコボール は、見間違うことはなさそうなのにコンビニやスーパーの売り場で見るそれとはどこか何か装いが違うのだ。
パッケージが「パチンコ店仕様」になっている。
なんの目的でそうなっているかは不明。
私の気のせいかもしれない。
私の予想では
パチンコ癖の悪い旦那を持つお菓子メーカーの社員である奥さんが同じ悩みを抱える世の主婦に変わって「こっそりパチンコに行ってきたことは見え見えなのよ」とパッケージチェンジの技で仕返しをしてくれたのだろう。と。
パチンコ癖の悪い旦那達はシャバのお菓子がどんな姿で出回っているかなどには興味は無いのだから「パチンコ店仕様」が世の菓子の正解だと思い込んでいるので仕組まれた罠とは知らず良きパパ面で自分の子供に与えてしまうのだ。また
そうして装いを分けているものもあれば、それどこで売ってんの!?というメジャーフィールドでは見た事のない(でも美味い)謎に包まれた銘菓を忍ばせているパターンもある。
トラップの二段重ねだ。そう簡単には手に入れられないのだよそのお菓子は一体どこで「買って」あ、「打って」きたのだい?と突っ込まれてもおかしくないのだ。
パパギャンブラーどもよ油断は出来ないのだ。どう転がってもこっそりパチンコで遊んで大損こいたことをもみ消そうと菓子を配ったところで全てはお見通しなのだよおっとっと、つい積年の恨み辛みでヒートアップして言いすぎてしまった申し訳ございません。
なので、見慣れないお菓子を子供が持っているなあとじっとよく見ると大抵は「パチンコ店仕様」のものだった。見え見えなのだ。
さて本題のパキーラ
旦那は
菓子の出し方が はとの餌付け なので
このパキーラもまた1本を手渡しされた
そのため「本体」も知らねば商品名も知らなかった
剥いできたか
とうとう旦那は気がついたのだ。パッケージさえ見せなければ「パチンコ店仕様」かは分からないから最初から手渡しすれば良いんだと。まったくその手にはくわないよ
!!!!!!!
ああ美味い...
これ、うま!!!
一体幾ら貢いで手にいれたのだろうか...
きっと貴方は
シャバでは買えない 幻のお菓子
貴重な1本だ..
家族の夕飯のおかずが塩だけになっても手に入れたいかと問われると胸が締め付けられるが1日くらい塩ごはんでもまあいっかとも思わせる美味しさだ
もう1本頂きたいが主導権は完全にまき餌のダンナの気分次第か
いよいよ はと の気分がクライマックスだ
ギャンブルが出来ない性分の私にはどんなに独り占めして食べたくてもそもそも手に入れられないのだからこればっかりは頭を下げてどうぞ勝ち取ってきてくだせい旦那様と送り出すしかないのか悔しい..頭を下げて塩ごはん..
ああまた食べたいなあ...
こうして恋焦がれた幻のお菓子パキーラだったが
普通に売っていた。
旦那の後ろめたいパチンコ菓子かと思い込んでいたので、旦那が2度目のパキーラをまき餌し始めた時に再会の喜びでつい「あ!これは幻の!!」と言ったら「そうなの?そこのドラックストアで売ってたけどね」とすかされた。
なんだ普通に買えたのか
じゃあさっそくとドラックストアで一箱買い、念願の独り占めだ!!
6本入りかあっという間に終わっちゃうなと思ったけど3本目で満足してしまった。
幻だったからこその味わいって
やっぱあるよね
旦那の謎のまき餌で
まさかこんなに夢を見させてもらっていたとは
旦那も夢にも思っていないのだろうな
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