砂に触れる

いつもほんわか美味しい記事をお届けしてくださるsaori_kさんがつぶやいた



「芝生に大の字で寝転がるなんて何年ぶりだろう」

バンっと大胆The大の字写真

「エネルギーが充電できました」


ぅぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ


転がりてぇ…


母なる大地に癒されてぇ…



私の脳裏から離れない

ピピピピピ

朝4時半

まだちょっと早いかな

本日早朝夜明け前
実家近くの海水浴場の砂浜に
寝転ぶことに 決めた

昨夜思い立ち
早く寝てしまった旦那にまだその旨を伝えていない

普段は自分より後にのそのそ起きてくる関白妻が
誰も起きていない4時半に突然家を出ていけば
文字通りの 家出 or 徘徊 で捜索願いを出されるだろう

後20分もすれば起きてくるだろうからそれまで布団でコロコロしていよう

‥ ぐぅ

睡魔恐るべし!!!

あんなにぱっちり目覚めたのに一コロしただけで足をすくってきやがる

気が付けば旦那さんは起床しており出勤前ののんびりタイムを満喫している。
私も二度目の魔の手に掴まれる前に布団をたたんだ

ざまぁみろ 魔の手


「ちょっと砂に埋もれてくるよ。見てこれ(saori _kさんの大の字画像)。良いでしょ!これやってくる。」

「…この人は若くてキレイだけど…。
色々間違われんように気をつけて寝転びなよ。」

「…わかってる。
だからさ、ほら、『生きる証』のミネラルウォーターを傍に置いておこうと思ってる。」

「…よくわからんけど、明けちゃうから行っといで。」

はやくも空が白み始めている。

車で約15分東に向かって走ればすぐに着くけれど、理想としてはこれぐらいの薄明るい状態のほうが(おばはんを特定しにくく、心配もされないので)安心だ。


車が一度南を向いた時、東雲の西の空に昨夜の中秋の名月がぼんやり浮かんでいた。

東雲の   西の空
ややこしいけれど 他に書きようがない事実


きれいだなぁ

新調したストレージに余裕の出来たiPhoneに納めたい

早朝の狭い田舎道
人通りも車もほぼいないのに、おそらくその先のリゾート地に向かう他県ナンバーのオープンカーが優雅に風をなびかせピッタリ後ろにくっついており、止まるに、止まれない。負けられない 戦い。

そんなもんだ

着く頃には明るくなりすぎて見えないだろうな

すごい見えない
中央のグレーゾーンのぼんやりホワイトが名月


そんなもんだ

実家近くの海水浴場近辺はここ数年
グレードアップしている

都市部の洒落たセンスをお持ちの多くの方々がこのひっそりとした湾内の静かな海水浴場に目をつけオシャレなカフェ郡を造るとみるみるうちに人であふれかえった。

オシャレでもないおばはんは
今や簡単には寝転べない、「地元の海」から「他人の海」となってしまったのだ。

幸い
今朝は落ち着いている
これまで見てきた昔からの風景だ

防波堤に集まる釣り客
散歩をするご近所さん
偵察中のトンビ

よかった…


1kmも無い砂浜のど真ん中まで
キュッキュとまだ湿った硬めの砂浜を素足で歩く

砂が肌にあたる心地よさ
これはなんなんだろうか


真ん中に着いて
座る前にミネラルウォーターを一口飲む


これは
周囲に「水分を摂る健康な人」だというアピールで
ただのデモンストレーション。
心配させないおばはんの地味な努力



足を砂の中にうずめたい欲が高まる
ワシワシと足で砂を掘り指先から砂をかむっていくと
なんだろうか
脳みそが冷やされる感覚になるのは私だけだろうか。

できるなら
全身砂に身をうずめたいところだけれど
1人だし(遊びでうめられたおちゃらけ感ではない怖さ)
早朝だし(土左衛門が流れ着いたと思わせる怖さ)
薄暗がりの浜に頭部が転がってるのは誰の目も楽しませられないので
ぐっと堪えて
足首だけをうずめる

気持ち良いなあ


ゴロンと寝転がると


スーッと 
背中からカカトから何かが地面に吸い込まれるような感覚


気持ち良いなあ


低い羊雲が迫って見える

雲、全く動いてないな

じーーーーーーーーーーっと
背中の心地よさを感じながら動かない雲の様子を見つめる


…ぐぅ

いや、寝てはいない


雲の形が 変わってる


見ていたはずなのに

恐るべし 睡魔


小一時間
波打ち際を跳ねる魚やトンビの羽ばたき
遠くの釣り客の竿の投げっぷりをぼんやり眺めて帰宅しました。

「エネルギー充電出来ました!」

saori _kさん
素敵な休日を過ごすきっかけを ありがとうございました!

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