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飲み会

のあとの、はなし

1人帰路につきながら思うこと、
ああこのまま消えてしまいたい

サークルの飲み会の帰り、きっと毎回思っている

私はお家が遠い ひとりはるか遠くにあるお家を目指して帰るその帰り道の中間地点、電車を乗り換えるために歩く5分、毎回思う
いや、きっとお家が近くてもたぶん同じように思う

飲み会が苦手で辛いわけではなく、強くはないけれども酔いが回って苦しんでいるわけでもなく
むしろたっくさん楽しかったなあと振り返って、写真を見て、SNSに載せたあとに、思う

ああ、すごく楽しかったな
いつまでもこうやってみんなと飲んでいたい
このサークルのみんなが好きだな
終わってほしくないな
こんなに楽しかったなって、解散した今思っているのは私だけなんだろうな、一緒に飲んで話したあの子たちは、きっと今はもう私のことを思い出してはいないよ、明日からまた私のこと、当たり前に思い出さない毎日なんだろうな
忘れられたくない
今きっとぱたっと消えてしまえば、最後に会ったときはすごく楽しかったな、あれが最後になるなんてって、私のこと頭の片隅には思ってくれるんだろうか すごくいい子だったなって記憶に残れるのかな それなら消えたいな 

なんて、毎回思う

すごく変だな、と思う
いやだな、と思う

たのしかったって、それだけでまた前だけ見て帰りたい 生きていたいのに

他の人にどう映るか、そんなのどうでもいい
ただ忘れられたくない、変な人って評価でもいい、ただ印象に残って忘れられないのなら

本当にいやだなと思う
出会う人全員にとって記憶に残る特別な人なわけがないのに わかっているのにな ひとりになると本当に寂しくて、忘れられるのが怖い 寂しい

ただ1回の飲み会
それをこんなにぎゅーーーってしてるの、私だけなんだろうな
数時間のお酒を飲む時間を鮮明に覚えていようとするの、私だけなんだろうな

いつも寂しい気持ちを持て余しているのかもしれない

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