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急に現れた「切ない」

っていう感想

失恋した彼と付き合ってた時に美術館に行った
1人の著名な画家の作品が100点近く、年代順に並んでいた
この作品好きだな〜とか、これってこういう絵らしいよ、って教えてもらったりしながらそれなりに普通に楽しんで見てた
最後の展示スペースに来た時に、猛烈に怖さと寂しさを感じた 切なさ?
当たり前にたっくさん並んだ作品
「まだ半分もあるよ、多いね〜見終わるかな?」とか言いながら見てた作品たち

1番最後の作品が現れて急に切なくなった 「もうない」(「遺作」ではないにしても)
何十年も精力的に活動した人間もいつかは死ぬってことを見せつけられた気がした 人間は死ぬ わかっているつもりでも、切ない
「1人の人の人生の終わり」を見ているのだと、強く感じてしまった

美術館を出ながら感想を言い合う中で、ぽろっと「最後の作品を見た時、すごく寂しくなった」って言ってしまった 言うつもりはなかったけど
でもこの人にはそんな感想も知ってて欲しい、そんな感想を持ってしまった私のことも知ってて欲しいと思った
彼は不思議そうな顔をしていた

死んでしまった人も、残された人も、生きている人も、どうか誰も孤独ではない世界になっていたらいいな

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