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私が引きずっている失恋

を、この際書いてみよう
日記を書くみたいに、できるだけ私の頭と差異がない形で書いてみよう

書き残して、何か気持ちが変わるかもしれないし、もっと囚われて後悔するかもしれない
でもまあ、その時はその時で

「彼にとってはずっといい人でいたかった」

一つ下のサークルの後輩

先輩たちがだいすきだったから、先輩たちが取られてしまう気がして後輩たちのことはなかなか好きになれなかった
先輩たちが引退したあとの春のサークル旅行で、ようやく後輩たちの顔と名前が一致してきた
その中の1人

この春のサークル旅行の帰り道で、「あの子、すごくいい子で面白かった!これから仲良くなりたいかも」ってちょっとうきうきして私、友達に話してた(らしい、覚えてないけど)
でも意識し始めたのは確か
ちょろいもん、自覚してる、うんうん

学祭があったり、サークルの花火大会があったり、春にもそれなりに顔を合わせる機会があって、その間にバンドを組む約束をして、下心満載の私は同じ楽器をしている彼とバンドを組むためにドラムスティックを買って
えいやって勇気を出して恋人はいる?って聞いたりして
会うってわかってる日は前日からそれなりに緊張したし、会ったら絶対に話しかけたし、どう考えても先輩後輩の仲だったけどそれでも楽しかった

2、3ヶ月が経って、いろんなことが重なって、彼の誕生日前日に2人でごはんに行くことになった
100%偶然の賜物なんだけど、そんなことは関係ない 少しだけいいお店予約して、一緒に電車に乗って予約の時間まで一緒にショッピングモールでウィンドーショッピング
帽子屋さんでいろんな帽子をかぶってお互い見せたり、服屋さんでいろんな服手に取ってみたり どきどきする時間
お店で向かい合わせで座ってごはんを食べた
おしゃべりもずっとすごく楽しかった
浮かれて少し期待したんだけど、お店を出て、どこかでデザート食べようかって話してる時に、最近彼女できたって衝撃発言
その時の話題は私が出した「目が覚める話」(ただ少し眠かったから、笑)
目が覚めるなんてもんじゃない!どん底に突き落とされるってこういうこと デザート?食べたくないわよ、今すぐ帰りたいわよ、1人にして!
って言えるわけもなく そうなんだ〜って返したら「目覚めました?」って言われて
「そんな話じゃ覚めないな〜」って強がって、そのままデザート食べに行って、なんてことない、ただの先輩後輩ですからって顔して帰ってきた

怖い!この子が考えてること、わからん!次いこう!って思った
でもどんなに頑張っても「好き」が勝ってしまって離れられなくて その時の彼女は他大学の全く知らない子 彼に恋人がいることは、サークル内誰も知らないくらい、女の子の影はなかった 怖い!

好きになってしまった、だけじゃなくて、その先何ヶ月かは顔を合わせる状況が出来上がってたのも、離れられなかった理由の一つだったと思う  1、2ヶ月に1回のサークルのライブのバンド、夏中全部一緒に組んでいた
嫌でも少なくとも週に1回、顔を合わせる ごはんを一緒に食べる 絶対彼女より私、たくさん会ってるよ?

彼を困らせたくなかった
…っていうのはちょっときれいに言い過ぎかも
彼にとってただの先輩でいよう、彼女ってポジションはいつか終わりが来る、先輩っていう壊れないポジションで、ときどき思い出して「あの先輩、よくしてくれたな」って思ってもらえるような、たくさんいる先輩の中の「ちょっとだけ思い出が多い先輩」になろうって、夏中たくさん会って苦しくなって陰で泣きながら、何回も心に決めた!これだけは絶対全うしよう、恋愛的なことは絶対に出さない!って

サークルの夏の合宿で朝の5時まで2人で飲みながら喋ったりもした
その時もまだ彼は付き合ってた 私はよくわからなかった 私が彼女だったら嫌だなって頭の片隅で思いながら、心の中で少しだけ謝りながら、半分どきどき、半分諦めの気持ち 部屋に帰って楽しかったなって思い返して、だんだん彼の「後輩としての優しさ」につけ込んでいる気がしてきて、自分が恥ずかしくなって、虚しくなった

秋になったら私は就活とゼミで忙しくなって、サークルに顔を出す頻度が少なくなった 彼と顔を合わせることは格段に減った
SNS上の些細なやり取りであっという間に引き戻されたりしながらも、それなりに遠い存在になって、上手く忘れられてる、このまま仲が良かった後輩に、って穏やかな気持ち

って、それで終わらない!終わってたらな、よかったのかも

また2、3ヶ月後、私の誕生日
その数日前に急に彼から「誕生日お祝いしたいのでご飯行きませんか?」ってライン
大混乱しながら平静を装って
「嬉しい〜!けど彼女がいる人とはごはん行かないよ!」これで終わり、ちょっと悲しいかも、いやまた前に戻るだけって思ったら
「別れたので、、、」

うれしい!って気持ちを文面に出すの、我慢できなかった
「行く!!」って返事して、日付決めてずっとちょっと浮かれながら過ごした

期待しちゃだめだ!って思ってたから、最悪の想定「二郎系ラーメン・私が奢る・他の後輩を勝手に連れてこられて2人きりじゃない」(それでも楽しみなのが好きな人)

私のお誕生日ごはん当日は、パスタのお店で、デザートまで全部出してくれて、もちろん2人きりだった
こんな日が来るなんてって、本気で信じられなかった 今となってはどんな話をしたのか、あまり覚えてないけども、それは「幸せ」の気持ち一色しか覚えてないからってはっきり言える
一瞬足りとも幸せじゃない瞬間がない時間だった

そんなこんなでアタックするしかなくなった もともと「やらない後悔よりやる後悔」派
2回目のお出かけを誘って1日遊んだ
3回目のお出かけも誘った
告白は3回目ってジンクス、信じてないしこだわってなかったけど、就活中だったこともあって、気持ちに余裕がなかった 絶対に3回目でケリをつけるって決めてた
からケリをつけた 付き合えた やったー!

付き合ってみたら、思っていたよりもはるかに居心地がいい人、どんなことも興味を持てる楽しい人、連絡不精でちょっと心細くなる人、こだわりが強い自我のある人
知らないところをどんどん知れた どんな一面も好きになった
自分の知らない一面もたくさん知れた
一緒にいたらどこでも楽しいってこういうことなんだって知ったし、いろんなものが食べれるようになった

そんなこんな、それなりにびっくりするような頻度で会って、それなりに合わない部分もあって、それなりに悩んだりしながら、それなりに短い交際期間が終わった 悲しい

別れよう、は電話だった
「電話できる?」ってラインを見た時点で「別れ話だ」ってわかったから、電話に出てすぐに「要件は?」って聞いて別れた
でも電話はまだ切らなかった
次の日は会う予定だったからどうせ2人とも予定はない、電話を切ってしまったら最後になる、当たり前にそんなことわかってるから、「今日は引き留めるよ〜」って宣言してたくさん話した
すごく楽しくて、時々冗談っぽく「こんなに楽しいし気まずくないでしょ?もう一回付き合ってみない?」って言ったりしてみたけど、それだけはYESが出なかった
私の最大の間違い、別れ話の電話で思い出を振り返ったこと
付き合う前のことも、付き合ってからのことも、面白かったこと、おいしかったもの、よく覚えてるエピソード、嬉しかったこと、いろんなことを話した
心の距離をなんとなく感じて、「私のこと見てないのかな」って思ってた期間にも、口には出してくれてなかったけど「私のこと見ててくれてた」って、その時に分かってしまった、報われたような気持ちになってしまった、辛いとか寂しいって気持ちがチャラになってしまった気がした

電話してる時は全然辛くなかったのにな〜

別れてから彼がおすすめしてくれた本を読んだり、アニメを見たりした 特に本はいけなかった 主人公がなんとなく彼に似ていた そして主人公には彼女がいた 私とは全然違う 私も彼女みたいな振る舞いができたらもしかしたら今も、とかそんなよくわからないことを考えたりした

早く忘れたい、彼がいなくてもそれなりに楽しく過ごしたいと思って、たくさん一人旅をしたり、友達に会ったり、してみたかったことをたくさんしてみた SNSを動かすとリアクションが来る 引き戻される、期待する、忘れられない、埋まらない 怖い

悩んだりもしたし、なんなら悩み詰めたりもした
別れてから友達に「付き合ってた時のあの時は本当に辛そうだった、壊れそうで心配だった」って言われて「へえ」って思ったりした でもその悩んでいた時さえ「幸せの範疇を出ない悩み」だったと、今の(全部を美化しきった)私は思う 今の「幸せ」は「幸せの範疇の外の幸せ」みたいな…隣に「辛い」って気持ちがぴったりついた「幸せ」

そんなこんなで別れてからも私は思い出を美化し続けている、こんな記録は独りよがりなものだし、こんな恋愛もその辺に転がってる恋愛の一つだってわかってる、そのうち好きな人ができてあっという間に忘れるってわかってる、それでも「今」忘れられなくて苦しんでいる、彼は1人を楽しんでいる

書き起こしてみて、やっぱり「楽しかったな」が1番に来るな 仕方ないか

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