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レンテン(ツマリカスベ)を捌いた

エイを食べてみたい

それは欲望としてあった。というのもおろちんゆさんというYouTuberが、アカエイを釣っておいしそうに食べていたから。肝がおいしいとのことで、絶対に食べたい一つ!!!と思っていた。

昨日海の方に行き、道の駅に寄った。宮城にある、道の駅大谷である。
そこででっかいヒラメに見惚れていると、その脇にこれがいた。

「レンテン」
なんだこいつ!エイじゃねえか!!!!

レンテンと呼ばれるツマリカスベさん

調べるとどうやらレンテンは、その辺りの地元での呼称で正式名称はツマリカスベの様子。それよりも、調べてもあまりポピュラーな雰囲気はない。余計に興味をそそられ、親にメチャクチャに嫌がられながらも購入。

メチャクチャに、嫌がられた。

捌き方が無えぞ!!!

俺は魚を捌くのが元々好きで、小学生の頃から好きな魚は自分で捌いてきた。
前もカワハギの肝が食べたくて(肝類が好きなんだ俺は)自分で買って捌いて食べた。

でもそれはYouTubeがあるからできたことともいえる。今は調べれば動画で見れるので何も怖がらずにやれる。

が、レンテンは違った。無い。無いぞ。ブログでも詳細が書いてない。

そこでアカエイを捌いていたおろちんゆさんの動画を見返せばいい、と、この文章を書いていて今気づいたんだが、
俺はアホなので、おろちんゆさんのやってた雰囲気だけを思い出して実行した。アホである。


模様がやべえぞ!


可愛い


甥っ子が魚が好きなので、甥っ子に見せるためだけに撮った写真なのでタッパーとか映ってるし。しかも裏面取る時に何故かポートレートモードになってなんかいい感じになってしまった。

捌きます。


ここからは、写真を撮りたくても撮れなかった。
こいつ、ぬめりがやべえ。

切ります

とりあえず、ヒレの部分と中央を解体した。

が、俺の家にあるやっすい包丁では歯が立たなかった。まじで。刃が入らん。ぬめりもあるし、そもそもに皮が強固だった。なんとか切り込みは入ったものの、無理、と思い料理バサミにしてみた。無理やりに軟骨も切る形で解体できた。ハサミの方がおすすめかもしれない。


こういう感じだ

そして気になる内臓!!!
が!!!これも歯が立たねえ!!マジで切れなかった。無理だった。
なので肛門からハサミで無理やりに、かつそっと切っていく。

中をジロジロとよくよく観察。

それまでも「ザ・魚屋さん!!!」な匂いもあって、おいしそうっては思いながら作業していたが、中を切った瞬間からその匂いは濃くなった。

ふむ…と思いながら肝を取り出して観察したが、やはりアカエイよりもかなり小さくて、「うーん」と悩む。

もっと調べてからやればよかったな、と後悔。
というのも、無毒ではあるらしいがエイによっても違うだろうし、寄生虫に関してもかなり疎い。

食べて後悔、でもいいがそれにしては知識量が足りないままの好奇心は愚策だと思い、今回は断念。

ただ、指を入れるとざらざらっとして、ゾゾゾゾ!!!とする感覚のある場所があり、かなり驚く。あれはなんだったんだろうか…

まんべんなく中も覗かせて頂いたので、三等分したうちの真ん中とはおさらばすることに。もったいないので、無理やりにでも食べれそうな肉片を剥ぎたいものの、ぬめりと脆弱な包丁ではうまくいかず。

今後としては包丁を買っておくことと、カスベたちについての知識を増やしておこうと思った。

皮を剥ぎます

「なんじゃこりゃ〜〜〜〜」と叫びながらの奮闘。こいつら、マジでぬめりがやばい。排水溝が詰まるレベル。

「皮は剥ぎやすい」とネットに書いてあったが、えっ!?マジで!?レベルで初心者には
・まずどこから!?

と困惑。
イカの皮を剥ぐことはあれど、イカの皮からすれば、何倍もの厚みの様子。

なんとか肉と皮を無理やりに爪で間に滑り込ませて、ぬめりで何度も落としながらも剥いでいく。
と、確かに途切れることなくメリメリといける。

分厚い、皮。と思った。そして無尽蔵のぬめり。

二つあるうちの一つは力ずくと根性でやったが、もう一つは水を流しっぱなしにし、身が傷んだとしても致し方なし、と水と接しながら剥いだ。

結果としては水を流しっぱなしの方がぬめりもなんとか排水溝に流れていってくれるし、浸透圧の関係か、少し皮が捲れてくれたので剥がしやすかった、気がする。あとぬめりを流しながらやれたので、引っ張りやすかったのもある。


なんとか勝利

ただ、大変な分、この分厚い身が出てくるのを見るたびに「うまそ〜〜〜〜〜!!!」と興奮できるので楽しいといえば楽しい。

エイヒレ、の原料でもあるカスベたち。めっちゃエイヒレにしたかった。また見かけた時は干してエイヒレにしたい。


煮ます

エイヒレにはできなさそうな時期なので、断念して今回は煮付けにすることに。

でっかい塊は砂糖

酒、味醂、醤油、砂糖
目分量でぶち込んで煮た。

軟骨ということで全部食べれるそうだが、味見してみると、確かに食べれて少しざらざらとした食感はまさしく、エイヒレ。

エイヒレを甘く煮た柔らかいやつ。になった。そりゃそう。


めっちゃ大変だったけど、めっちゃ面白かった!また見かけたら買いたいと思う。また嫌がられそうだけど。

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