第10回 一歩進んだ輸液の考え方
総合内科流 一歩上を行くための内科病棟診療の極意(10)
森川暢 市立奈良病院
第10回 一歩進んだ輸液の考え方
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輸液は漫然と行うべきではありません。そもそも何のために輸液を行うのでしょうか? 輸液の目的は以下の2つに分類されます。
1)血管内volumeを速やかに補正し、血圧を維持し、末梢臓器血流を保つこと
これは最もシンプルな目的だと思いますし、わかりやすいです。
救急外来や急変時の輸液は、原則として「細胞外液」のみで良いです。なお筆者は、