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総合内科流 一歩上を行くための内科病棟診療の極意(完結)

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▼森川暢 市立奈良病院▼ 内科病棟を見回すと、高齢者ばかりというのが今の日本の現状だと思います。高齢者診療では、内科医として、ただガイドライン通りに治療するというだけでは、立ちい…
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2020年7月の記事一覧

第12回 検査フォローの考え方

総合内科流 一歩上を行くための内科病棟診療の極意(12) 森川暢 市立奈良病院 第12回 検査フォローの考え方 ---------- 病棟での検査フォローをどのように考えれば良いでしょうか。基本的には、ルーチンで行うべき項目や検査について自分なりの型を作ることが重要です。そして、基本的な検査から得られた結果を適切にアセスメントして行動に繋げることが、病棟での安全な診療に繋がります。最もよく行う検査の血液検査を中心に、病棟で行う検査フォローについて考えていきます。 ---

第11回 薬剤オーダーの考え方

総合内科流 一歩上を行くための内科病棟診療の極意(11) 森川暢 市立奈良病院 第11回 薬剤オーダーの考え方 ---------- 持参薬をそのままDo処方していませんか?確かに、「持参薬継続」と指示簿に書けば済むので、楽です。しかし、本当にそれで良いのでしょうか? 若年者はそれでも良いです。しかし、「ポリファーマシー」「ポリドクター」が問題になり、さらに長期間入院することが予想される高齢者では、薬剤の適切な把握と調整は、明らかにアウトカムに影響を与えます。 今回は