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歯列矯正:抜歯、そしてその後10日間

今回は抜歯のレポートと、その後10日間について書こうと思います。
痛い話なので、苦手な方はご注意下さい。


※抜歯(4本)は親知らずではなく、普通の歯です。
同じ日にまとめて抜きました。
費用は1本1万円くらいで、麻酔やらレントゲンやらで合計6万円いかないくらい。(保険適用外)
時間は1時間くらい、正確に測ってなかったので、これについては曖昧です。
とにかく抜歯後が痛くてしんどくて最悪です。​


抜歯

まずは麻酔から。診療台の背もたれを倒されると、口だけが空いたフェイスペーパーをあてがわれました。片側ずつの施術になるらしく、最初に抜く歯の歯茎に4方向からチクリ。そのまま5分ほど麻酔が効くまで放置されました。
麻酔の効果で徐々に歯茎が重く痺れてくるのですが、違和感と気怠さと不安感の三拍子で、抜く前から気持ち悪かったです。

「はい、じゃあ抜きますねー」
なんの前置きもなく抜歯はスタート。
口を大きく開け、器具が口内にはいってくるやいなや、“ガンッ、ゴンッ”と嫌な音。そして歯を砕かれるような衝撃を受けました。
フェイスペーパーで目を塞がれているので、どんな器具を使っているのか見えませんが、まるで金槌を打ち付けられているようでした。

何度か“ガンッ、ゴンッ”と繰り返し打ち付けられると、今度は顔をギュッと動かないように掴まれ、歯を思いっきり揺さぶられました。”ぐりぐり”といった表現が適切でしょうか、歯をひねって抜き取ろうとしているのでしょう。麻酔は効いていますが、全部の歯に打ってはいないので軽い痛みを感じますし、感覚のマヒで周辺の歯もゆるんでしまっているように感じられて不安でした。もちろん大丈夫でしたけど。

原始的なやり方に(思え)戸惑い、居心地の悪さに耐えに耐えたわりに、抜けたときは呆気なく手応えを感じません。先生の手が止まったことで「抜けたんだ」と認識していました。気持ちいいなんて感覚は皆無です。


欠けた歯

少しずつ抜歯の工程にも慣れ、2本目3本目と抜けるスピードも短くなっていったのですが、運の悪いことに最後の4本目の歯が欠けてしまったのです。
「欠けたので、歯茎を少し切りますね」
先生は焦ることもなく淡々と準備を始めたので珍しいことではないのでしょうが、これがなによりも地獄でした。

その理由は、“ヴィィィィ゛ン“とけたたましい甲高い音と振動が響き渡る新道具。
歯を思いっきりぐりぐり揺さぶられては、ヴィィィィ゛ンと鳴り響くヤツが猛威を振るいます。最悪なのは、音も振動もダイレクトに体に響いてくること。音と振動に意識が向いてしまうと、歯がしみるような感覚、抵抗できない悪寒が走って思わず悲鳴をあげそうになりました。全身に鳥肌が立っていました。
進行具合を確かめることもできず、何度も何度も繰り返される不快感に耐え続けるしかなく、終わりの見えない地獄のような時間でした。


抜歯直後

背もたれが元の位置に戻ると、なにかが背中にのしかかっているような重さを感じました。多分、無意識に身体に力が入っていたせいだと思います。
唇は麻酔の影響で微かに痺れており、ペットボトルの水を飲むことさえ一苦労な状態で、口の中は熱く重く、そして血の味で充満していました。
抜けた4本の歯は持ち帰りました。


抜歯から10日間

それから10日間は、鎮痛剤の容量の上限である1日4錠を欠かさず飲む毎日。とにかく痛くて痛くてたまらないのです。
鎮痛剤を飲んでも、完全に痛みが消えるわけではなく軽減するだけで、歯茎の腫れによる重みのようなものも改善されませんでした。
なにをやっていても疲労感がつきまとうので、ずっと横になっていたい気分でした。(生理中のけだるさに近いと思います。)

10日間は食事にも苦労しました。
黙っていても痛いのだから、食べる行為が痛くないわけがありません。
食事は基本的にスープ、おかゆ、ゼリーの3種ローテーション。
もちろんおなかは空くのですが、固形物を食べる気にはなりませんでしたね。あとは色んな味の飲み物で食のバリエーションをごまかしていました。

そして痛みと同じくらい悩みの種だったのが、臭いです。
とにかくずっとドブのような臭いが口から離れない!
血ってこんなに臭いのかと新しい発見でした。
マスクとうがいは必須で、暇さえあればうがいをしていましたが、うがいをすると歯茎が刺激されて流血してしまうので、気休めのいたちごっこなんですよね。
この10日間はいつでもどこでも殺人現場にいるような気分だなと思いながら過ごしていました。


抜歯から10日後

10日も過ぎると徐々に痛みと臭いはおさまり、鎮痛剤も2粒、1粒と減り、うがいをしても流血しなくなりました。
(完全に気にならなくなったのは、抜歯から3週後くらいだったように感じます。)
そこからわたしの場合は2週間ほど矯正器具をつけるまでの空き期間があったので、好きなものを食べる生活にシフトチェンジ。
ワイヤー地獄がはじまる前に、好きなご飯をたらふく食べておくべきだと助言したいです。


以上がわたしの抜歯記録です。
現在、歯列矯正のワイヤーをつけていますが、それよりもこの10日間の方が辛くて辛くてしんどかったです。
痛みには個人差がありますし、この先の矯正アプローチで変化も生じるでしょうが、最初にして最大の難関だったのかなという感覚です。
歯が1本分抜けたスペースはかなり大きいので、この分顎が移動するんだと思うと、楽しみでしょうがないです。痛み以上の幸せが待っているでしょう!!!!!!

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