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北陸地方と僕との繋がり

北陸地方、金沢や特に能登半島が震源地の地震で被害を遭われました皆さまに一日も早い復興をお祈りしています。

北陸は僕にとっては人生を変えさせてくれた場所です。

箔押師にとって金沢はいうまでもなく切っても切れない関係にあります。
それは金沢がほぼ100%金箔を生産しているからです。
金箔がないと箔押師は仕事をすることができません。
金箔は沢山の工程で生産されているのでその分多くの職人さんが仕事に携われています。だからこそ素晴らしい金箔が仕上がります。
このような金沢の金箔関係の方々がいなければ箔押師は生きていけない、と言っても過言ではありません。

世界に誇る素晴らしい工芸品である金箔は金沢があってこそ成り立つのです。

そして京都伝統工芸専門校時代は金箔、蒔絵コースで学び当初は蒔絵師を目指していて京都から蒔絵の本場である能登、輪島にある蒔絵師の所へ勉強させて頂いた時期もありました。

箔押し師になってからも情けないですが、1998年の弟子入り当初、仕事の厳しさから師匠の所を一時期逃げ出してしまい数ヶ月間、金沢に住んでた弟の所や輪島の蒔絵師にも住まわせて頂いたこともありました。
その後は再び京都に出戻り箔押師の師匠に助けていただきました。
こんな情けない自分を励ましてくれたのは輪島でした。

色々心配はありますが僕は今はまだ被災地に行くべきではないと考えています。
しばらく状況が落ち着いてから会いに行きたいと思います。

そして今ある金箔の仕事を頑張ってさせて頂きます。
それが今の僕の1番しないといけないことだと思います。

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