落語ベストナイン②
落語の演目で、野球チームのベストオーダーを組む「落語ベストナイン」。2番バッターは、「時そば」がピッタリではないでしょうか。
【 2番 セカンド 「時そば」 】
「時そば」は、 比較的短い噺でありながら聴きどころ満載、そばの勘定を一文掠めるくだりは何度聴いても楽しめます。そばを手繰る仕草など、見どころもタップリ。
野球好きならそのプレーに片時も目を離せない好選手、「時そば」はそんな選手に思えませんか。バント、バスター、ヒットエンドランなど小技は大得意。相手の意表をつくトリックプレー、塁に出れば盗塁、抜目ない走塁で次の塁を狙う・・・。器用ないぶし銀の曲者2番バッターのイメージに、「時そば」は、ピッタリではないでしょうか。
ただしこの「時そば」、打席に入れば「今何時(なんどき)だい?」と主審に1球ごとにいちいちボールカウントを訊く、守備の時には「今何時だい?」とアウトカウントを廻りの選手にしょっちゅう確認する、ベンチにいる時には「今何時だい?」とやたら試合時間を気にしてばかりいるのが難点です。
【1番ライト「大工調べ」】【2番セカンド「時そば」】 ときて、次は3、4、5番のクリンナップトリオを決めましょう。
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