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でいご食堂

週末に1泊2日で石垣島へ行ってきました。
理由は「食べ納め」と叔母のお墓参り。
1ヶ月くらい前に東京に住む従姉から
「でいごを畳むってよ」と連絡があり、
ついにその時が来たんだ…と。

石垣島の「でいご食堂」は
私の従兄が長年営んでいるラーメン屋さんです。
いとこと言っても、私より30歳近く年上で
父親とさほど変わらない年齢なので
よく「え?どゆこと?」と言われますが、
…いとこです。笑

そんなわけなので
幼い頃から夏休みになると
石垣によく遊びに行きましたが
そこにはいつも「でいご食堂」がありました。
(当時は違う場所で、その後今の場所に移転)
私にとっては石垣島にあって当然のお店で、
なくなってしまうなんて思ってなかったから
毎年のように「今年は行かなくちゃ」
と思いながらも
なかなか行かなかったのもまた事実です。

今回従姉から連絡をもらって、ようやく
「最後に行っておかないと後悔する!」と
お尻に火がつき飛んでいきました。
火がついていたおかげで
那覇から45分で着きました。笑


ラーメンと餃子とチャーハンと…
なんてワクワクしていたのに
まさかの前日になって
「みんなが来るなら臨時休業にするね」って。
いやいやいやいやちょっと待って!
食べに行くんだってば!!

…という叫びも虚しく、
本当に臨時休業と相成りました。泣

本日臨時休業の札が…


それでも、餃子だけは
ものすごくたくさん用意してくれて
おなかいっぱいです!!

まさに餃子三昧!


餃子を頬張りながら
メニューの札を眺めて
「ラーメン、いやタンメンもいいな」と
妄想ランチも楽しみました。笑


きのストアーのお客さんで
石垣島から来ましたと聞くと
もれなくでいご食堂の話をするのですが
「風邪を引くとでいごの餃子を食べるのが習慣だった」(たぶんニンニクたっぷりだからと思います)とか
「夏の冷やし中華が毎年の楽しみ」とか
色々な想い出話を聞かせてもらえるので、
愛されているんだなぁと
いつも温かな気持ちになります。

そんな島民の皆さんに
長く愛されたお店だけれど、
従兄も70代後半。 
体力の限界を感じて、
お店を開業してから45年
ついに暖簾を畳むとのこと。


「明日店頭に張り出そうと思って」と
用意された店じまいのお知らせを見て
あぁ本当なんだなぁと。

でいご食堂も残すところあと1ヶ月。
きっと店じまいの話はパーっと広がって
いつも以上に忙しくなるかと思うけれど
島民の皆さんにきっとあたたかく
締めくくってもらえるんだろうなと
想像しています。


そして、ずーっと忙しく働いてきたぶん
これからはのんびり
過ごしてほしいなぁと思います。
あ、ちなみに従兄はヨーガリーヒーガリー
(沖縄方言で、ものすごく痩せていること)
ですが、めっちゃ元気な人で
病気とは無縁なので安心してください!
…って言っとかないと
「病気で店閉めるのでは…?」
って噂されそうなくらい
ヨーガリーヒーガリー。笑

一泊二日の弾丸石垣旅だったけれど、
行けて本当によかった。
そして人生後悔しないように生きないとって
改めて思いました。


帰りに、「お土産に焼いたから」って。
家に帰って厳重に包まれた袋を解くと
びっしり登場。

だからよ。


「でいご食堂」は12月24日まで営業です。


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