「君たちはどう生きるか」の初見感想文です。ネタバレもあるので視聴後にお読みください。

見てきました。仕事終わりに。
何から書こうかな。でも、この気持ちを書き留めずに流すなんてもったいないな。そんな気持ちで書きます。めちゃくちゃ誤字脱字すると思います。

まずは、宮崎駿がコレを作りきってくれたこと、作りきるために沢山の人が色んなものを乗り越えたこと、そしてそれを映画館で見られる形にしてくれたことに最大限の尊敬と感謝の気持ちを送りたいです。ジブリに手紙かけばいいのか?明日休みだし便箋買いに行こうかな。

で、私の持ってた事前情報は「同タイトルの本のアニメ化ではない。完全にオリジナル。」「ジブリ版パプリカ」「宮崎駿を浴びる感じ」みたいな感じだったんだけども。
思ったほど混沌としてなかったかな。ちゃんとストーリーになってるじゃん。私にとっては、ゲド戦記の方がよっぽどストーリー感じるのむずかしかったわ。
「宮崎駿を浴びる感じ」については、確かになって思った。ていうか、ずっと描いてたことをやっと1つの絵にしたって感じ?ある意味ファンサービス的な感じなのかもしれないけど、宮崎駿がずっと描いてきた「自然とは」「生き物とは」「人間とは」「神様とは」「魂とは」「世界とは」みたいな事を、私達に問いかけてくれたのかなと。俺はこう思うけど、みんなはどう思う?って。
ジブリのそこの部分が好きで見てる人たちにとっては、「アレが産まれていく者たちだな」「燃えていったあの子たちは、マックロクロスケになるのだろうか」「現実の世界線(時間?)とリンクしている人物なんだろうな」なんてことは想像できるわけで。
だって、それが宮崎駿のある意味での宗教観だから。ナウシカでも、もののけ姫でも、千と千尋でも、ずーっと描いてくれてたじゃない。
そんでさ、大叔父は多分宮崎駿自身なんじゃないの?頭が良すぎておかしくなったってのは、あれだけアニメが描ける事の狂い方というか孤独というか…そういうのを分かりやすく説明するために「頭が良すぎておかしくなった」って言い方をしてくれたと思ってるんだけども。
で、降ってきたものを塔にするってのは映画作りの事かと。沢山の人が怪我をしたり死んでいったりしたってのが「まさに」だと思っちゃったんだけども。宮崎駿にとっては、降ってきたもの(自分の中で思い付いたもの)に対して沢山の人が集まって装飾をして建物(映画)として成り立たせてる感覚だったんじゃないかな。たぶん、人間って思い付くものは苦労はするけど実現できるものなんだよ。だって、経験の範囲でしか思い付けないじゃん。見てきたもの感じてきたものがあるからアウトプットできるんだもん。でも、建築の職人さん(アニメーター等のスタッフさん)たちはついて行けない事も沢山あるでしょ。宮崎駿の頭の中を100%理解なんてできないんだから。だから、何度も崩壊したり怪我をしたり死んだり。時には工事が止まったり。

まぁ、要するに「お経」みたいだなって事を言いたいんだ私は。宮崎駿が神様だとして、その教えを人間にも分かるように描いてくれてるんじゃないかな。
たぶん、今までそういう事を盛り込んではいたけど、ちゃんと描くには本筋の物語がジャマだったんじゃない?だから、「ストーリーがない」って評価をされる作品になったのかな。
お経だって読み込もうと思わなきゃ分からないけど、教えを「こういう出来事があったんだよ、その時に神様はこうしたよ」みたいに書いてる部分もあるわけで。その感覚で見れば、アレはじゅうぶんストーリーがあったし、問いかけもあった。
大叔父が宮崎駿自身であるとしたら、宮崎駿が遺作のつもりで描いたのかもなって思える部分も多かったし。跡継ぎの事とかね。だから、ジブリはこれで店仕舞いするのかもなって思ったらやっぱ寂しかったわ。これで描ききったって思わないでほしいなーって思う。

あと楽しかったなって思う部分でいうと、かなりセルフオマージュが多かったように感じたなー。構図とか動きとか。分かりやすいところだとシベリアねw
その辺は本当に楽しかったし嬉しかった。ジブリのアニメを映画館で見れたんだなーみたいな。すごく贅沢なアニメーションだったなぁ。

教養が足りなくて分からなかったのは、鳥。
なんであの鳥のチョイスなのか。民俗学的なアレとかそういう意味があることなのか??知識足りなくて悔しい。みんなの考察読み漁ったら分かるかな…。

宮崎駿がこの映画を作った意味というか意義というか…まぁ、受け取り方は人それぞれなんだけども、SNSが発達して情報がすごく早く流れていってしまう目まぐるしい時代にこの映画を放つことで、一旦立ち止まる時間をくれたのかなぁってのが私の感じたところ。
映画館での映画は「ながら作業」では見れないから。映画館の映画だからできること。だから、情報も出さずに「とにかく見ろ」の状態になったのかな。宮崎駿からの「本当にこれでいいのか?」「このまま流されて死なずにいるだけの生き方がいいのか?」みたいな問いかけに対しての考える時間をもらえた気がしてます。はい。
でも、この手法がとれたのは今までのジブリがあったからなんだよね。他の会社じゃできないことだよ。だからこそのジブリ作品へのリスペクトもあるのかな?と、思える要素が散りばめられていたなーと感じます。

きっと、宮崎駿が子供の頃に読んで感じた感銘を、形を変えて私達に教えてくれたんだろうな。だからこそ、タイトルはオリジナルにせず「君たちはどう生きるか」なのかもね。

最後の方トイレ行きたくなってきちゃって、スタッフロールのフォントとか集中して観察できなかったし、もっともっと細かく描き込んでるところも見たいし…また映画館で見なきゃな。

あと、もう少しちゃんと自然の摂理のこととか不思議の事とか広く考えて生きようと思いました。今日からまた気持ち新たにって感じ。

っていうのが、私の初見の感想でした!
まだ余韻で身体も脳みそもうまく動かないので、もう少し時間をおいてから色んな人の考察見に行こーっと!

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