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自己照会#6「1台とたくさん」

 こんばんは。Kinosita Under Woodです。

 前回は使ってきたギターについて長々と語ったので今回はアンプとエフェクター編ということにします。前回が意外と好評でびっくりしました。今回も好評だったらもっとびっくりします。

「Mesa/Boogie Dual Rectifier Solo Head」

 さて、早速ですが俺の一生のメインアンプです。これ以外考えられません。

 …もう少し詳しく話しますか。実は俺、マーシャル苦手なんです。マーシャルって特有のハイのギラつきがあると思うんですけど、どうしてもそれが好きになれません。あとは歪んでるようであんまり歪んでないと思いきや結構歪んでるとことか。まぁPA機器があんまり発展していなかった昔ぐらい大きい音量で弾けたら印象変わるかもですけどね。
 あくまでイメージですけど、マーシャルはハイが歪む感じがします。ちなみにメサブギーはミドルが歪むイメージ。

 何故メサブギーでデュアルレクチなのかというと、紛れもなく滝善充がきっかけです。高校生のときに滝善充について調べまくってたんですが滝の音作りはほぼメサブギーだけで完結しているというのを知って、アンプ、そしてメサブギーに興味を持つようになりました。調べてみると今までよく聞いてたメタルバンドもメサブギー使ってるし、じゃあ俺もメサブギーだ!って事でいつか買おうと当時決心しました。
 実際に購入したのば大学2年になるかならないかぐらいだったかなと記憶してます。その頃にはメサブギーのツインギターで有名なハードコアバンドenvyが好きになってたので常にメサブギーのことしか考えてなかったです。中古で15万、人生初めてのローンでした。
 一度埼玉のアンプリペア系のショップにメンテナンスしてもらったので当分は元気な音を鳴らしてくれると思います。3チャンネルのうちチャンネル1をクリーン、チャンネル2を同期ありの曲用、チャンネル3を同期なしの曲用として使い分けてます。つまみの位置はゲインとボリューム以外あんまり気にしてません。歪み、クリーン共に他にエフェクターは何も使ってません。音は右手とアンプだけで作ってください。

 デュアルレクチはジャズもロックンロールもメタルもハードコアもいけちゃう万能アンプですが、一番気に入ってるのは出音が現代アンプにはない暑苦しさを感じさせることです。小綺麗にまとまってない、不器用な音がするところが愛くるしくてたまりません。

 次はエフェクターボードについて。

 2021年現在、こんな感じのボードです。接続順は以下の通り。

①1x telescope 「Factory Head Fuzz」(ファズ)
②BOSS「TU-3w」(チューナー兼バッファー兼ミュート)
③BOSS「MO-2」(変な音用)
④ARION 「MOC-1」(オクターバー)
⑤BOSS 「LS-2」(スイッチャー)
5-1ARION 「SCH-Z」(コーラス)
5-2Guyatine 「MD-3」(ショートディレイ)
5-3mooer 「Ana Echo」(ディレイ)
⑥BOSS 「RV-5」(リバーブ)
⑦ Leqtique 「CLHD」(ブースター)

 な、長え…、でも最後まで頑張ります。

①1x telescope 「Factory Head Fuzz」(ファズ)
 これが一番新しい機材ですね。ファズファクトリーっていう発振系のファズ(詳しくはググってください)がずっと欲しくて、さらにその発振音を足でコントロールできたら最高なのにな〜と思ってたところ、偶然Twitterでそのイメージのまんまの品を自作して販売している方を見つけ、そのまま購入させていただきました。実際に使ってみると、マジで破壊的な音が出るし足で発振音をコントロールできるのが便利だしでめちゃくちゃ楽しいエフェクターです。ただライブ中は発振音を足元でコントロールできる状況ではないってのに気づいたので、ただの破壊音の出るファズとして使ってます。バッファーの影響でうまく発振しないという理由で一番先頭に繋いでます。主にheavens doorのアウトロで使用。

②BOSS「TU-3w」(チューナー兼バッファー兼ミュート)
 エフェクターをいっぱい繋ぐ上でバッファー(ざっくり説明すると音の劣化を防ぐ機械。音は接点が増えると劣化する)というものがめちゃくちゃに大切になってきます。でもバッファーだけで買うのはスペース勿体無い気がするしということでチューナー一体型の物を探していたところ、滝善充がこのチューナーを某ハードコアバンドで使っていたので購入しました。まぁでもバッファーの質もいいしチューナーとしての精度も良いので普通に気に入ってます。下手なバッファー買うぐらいだったらこれ買っといた方がいいかも?

③BOSS「MO-2」(変な音用)
 これも滝の影響で購入。最初は下のアリオンのオクターバーを持ってたんですがあまり音が気に入らず、滝はオクターバーとしてMO-2とYAMAHAのOC-01を使い分けているという情報を仕入れたのでどこかで売ってるかなと探していたところバイト前にたまたま見つけたのでそのままの勢いで購入。最初は純粋にオクターバーとして使ってましたが、9mmの「DEEP BLUE」というアルバムで衝撃的な使われ方をしていたのでその音が出るように設定して使ってます。

 こんな感じのオルガンみたいな音がしてる時はだいたいこのエフェクターがオンになってます。ただ、オクターブ上の音が出るのでアリオンのオクターバーも同時にオンにしてスカスカにならないようにしています。mode2で使用。

④ARION 「MOC-1」(オクターバー)
 9mmコピー用のオクターバーを探していたところ、滝のサブボードにこのエフェクターが入っていたのでそのまま購入。安かったし。
 結構丸い感じの音がするし、追従性も正直あまり良くないのでぶっちゃけあまり好みではないです。この代わりになるエフェクターとしてすでにYAMAHA OC-01を購入しているので、次のボード再編時にお役御免となる予定。それまで頑張ってくれ。1オクターブ下の音だけ出してます。

⑤BOSS 「LS-2」(スイッチャー)
 前まではここに自作の1ループスイッチャーが入っていました。4年近く使ってたんですが流石に素人工作だったんで壊れてしまいました。無念です。上で書いたように次のボード再編時にYAMAHA OC-01を導入するんですが、それだとスイッチの形状的にMO-2と同時踏みができないのでLS-2のループ内に入れてオンオフしよう!という計画を立てていたので、ちょうどいいやと思い買いました。中古のボロボロ加減が最高です。言わずと知れた(?)BOSSの名器です。

5-1ARION 「SCH-Z」(コーラス)
 LS-2のループ内の一つ目ですね。これも滝のボードの中に入ってるので買いました。音はというと分かりやすいはっきりとしたコーラスの音で結構気に入ってます。これを踏むだけで昔のビジュアル系とか布袋寅泰みたくなります。

5-2Guyatine 「MD-3」(ショートディレイ)
 これは滝善充の代名詞といっても過言ではないでしょう。リスペクト。俺も滝と同じくショートディレイとして音を散らす目的で使っています。WeaJはギターが1人しかいないので、単音フレーズを弾く時に寂しくなりがちなのでそれを補ったりフレーズを派手派手にしたいときにとりあえず踏みます。どことなくオルタナティブの匂いもします。

5-3mooer 「Ana Echo」(ディレイ)
 高校生の時に買いました。BOSSのDM-2の中国製コピーです。安いし品質も別に悪くないしでおすすめのエフェクターです。ギターソロを弾くのが面倒くさなった時とかやべぇ音でやべぇソロがやりてぇ時とかに発振させたりしてました。ただ発振させる時にしゃがまないといけないので絵面が非常に地味になってしまうところが残念です。このエフェクターと一緒に県大会にも出た、思い出のエフェクターです。

⑥BOSS 「RV-5」(リバーブ)
 これはenvyの影響で買いました。これを踏むだけで一気にポストロック的な、幻想的な雰囲気が出るのでめちゃくちゃ気に入っているエフェクターです。これをオンにしてクリーン弾いたりするともうそこは暗い森の奥深くです。さらにその状態でメサブギーを歪ませ、トレモロピッキングをすると胸の奥の激情が溢れ出てしまいます。今流行りのリバーブと比べると音質は良くはないはずですが、そこが魅力的ななんとも面白いエフェクターです。


⑦ Leqtique 「CLHD」(ブースター)
 高校生の頃に買いました。ネットで調べるとめちゃくちゃ音がいいみたいな事がいっぱい書いてありましたが、当時はあまりよく分かりませんでした。なんなら今もよく分かってません。機能的には色々使えるみたいですが、シンプルなブースターとしてゲインとボリュームを稼ぐために使ってます。個人的にシングルコイルよりハムバッカーの方が相性がいい印象。このエフェクターと一緒に県大会にも出た、思い出のエフェクターです。

 パッチケーブルはサウンドハウスで売っているBelden/8218とモントルーのプラグのキットを使って自作しました。ソルダーレスケーブルってやつです。ケーブルが長いままダラダラとボードに入れとくと、思わぬトラブルの原因やノイズの元になったりするのでなるべく短くした方がいいと思います。でもこのモントルーのプラグは作りが雑で不良品が結構な確率であるので購入は自己責任にしてください。俺も何本か音が出なくなってしまったので近所の楽器屋で買った適当なパッチケーブルが混ざってます。
 パワーサプライはDonnerというメーカーのパワーサプライを使っています。アイソレートタイプって書いてあったはずなのに多分これアイソレートされてません。騙されました。まぁ作りは悪くはないので許しましょう。

 俺がエフェクターに求めるのは「踏む価値があるのか」ということです。ライブ中にエフェクターを踏むっていうのは実は結構キャパシティを食う行動なのです。でもそこまでやってやっとこさ踏んでもちょっとしか音が変わらないんだったら右手のタッチでどうにかすれば良いのでは?と考えています。なので俺のボードには歪みエフェクターが入っていません。そしてそれに加えて、ほとんどのエフェクターを深めにかけています。ギターを弾いたことない人にとって、コーラスとかリバーブでもあんまりオンオフの違いが分からなかったりするんですよね。だからあえて低コストでいわゆる「下品な」かかり方をするエフェクターを集めています。その方が楽器知らない人にも楽しんでもらえるので。この条件を満たしていて丈夫でどこでも買えるという理由から、BOSSのエフェクターを多用しています。BOSSを馬鹿にする人はあんまりギターのことよく分かってない人だと思ってます。


 ということでアンプとエフェクター編でした。滝の話ばっかりじゃねぇか。でも次エフェクターボードを新調する時はかなりオリジナリティの溢れるボードにしようと考えています。詳しい内容はまたその時に長々と紹介しようと思います。今回も余裕で長くなりました。さっき見たら前回より余裕で長文でした。疲れました。明日は一日中ダラダラします。よろしくお願いします。

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