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何か大きなもの

若いころに憧れた人たちの訃報を聞くことが増えた。そういう年齢になった。

高校生のとき、電車で1時間+バスに乗って通った中古レコード店でオムニバスのサントラ盤を見つけた。バート・バカラックとの最初の出会いだった。

大学生になってひとり暮らしをはじめて、渋谷のレコード店によく行くようになった。
ソフトロックを知って、ほかの名盤とともにバカラックを聴いた。
当時ウォークマンで聴くMDをつくったら、かならず何曲かは入れていたはずだ。

2008年2月の国際フォーラムの来日公演に行った気がする。
ひとりで行ったし、半券は残っていず、本当に行ったのか。夢だったのか。
ステージ上でピアノを弾く、白いスーツ姿を見た記憶がある。
後方の席だったけれど、最前列あたりにいた小西康陽さんっぽさがある男性(眼鏡をかけヘアスタイルがマッシュルームに見えた)がステージに駆け寄り、バカラック本人に花束を渡していた…のを見た、という記憶も本当だろうか。

素敵な曲はたくさんあるけれど、アルバム「LIVING TOGETHER」に入っている“something big”がとくに好きで、定期的に聴く。
軽快で優雅で切ない。気分が変わる。
最近になって、アンドリュー・V・マクラグレン監督の日本劇場未公開作の主題歌だったと知った。邦題は『テキサス大強盗団』。
いつかこの映画を観られるだろうか。

これを機にジム・オルークのカバーを知って初めて聴いた。原曲のよさがわかっていて大幅に印象を変えるようなことはしていないと感じた。


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