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先週のkinologue【4/1-7】

遂に4月、新年度となった。今年も3ヶ月終了。そして2年続いた天冲殺から抜けたとか。新しい朝ドラ『虎に翼』(最初から安定の面白さ!)も始まったし、心機一転のとき。憲法14条から始まった朝ドラにつながるようだったが、100年前から「同一賃金、同一労働」を訴えて、男女の格差を資本主義社会のシステムの問題として論理的に説いた女性・山川菊栄が「わが住む村」にいたのを初めて知った。柳田國男に誘われて書いたという暮らしに根づいたこの本、素敵な装丁の版は手に入らないけど、岩波文庫を古本屋で注文。

幾度となく催促の手紙を貰っていた国会図書館へ、これまで出した3冊の納本に行った。閲覧の受付とは異なり、ひっそりとした門から入って、あっさりと受付終了。こんな簡単なら、もっと早く来れば良かった。なかなか来ることのない国会の横を通り、永田町〜霞ヶ関〜内幸町へと歩く。そして、久しぶりすぎるプレスセンターのホールにて『フィシスの波文』試写。「婦人之友」編集部のお誘いだったが、連載の掲載には間に合わない。今週末にはイメフォで公開される映画だった。「波紋」ではなく「波文」なのがポイントらしい。唐紙や手漉き和紙の制作プロセスは道具も所作も美しかった。

『YARN〜』もそうだっがが、この手の柔らかいアートやデザインがテーマの作品がイメフォで入ってくれると嬉しいのだけどなぁ。数年ぶりのようこさんやプレイタイムの斉藤さんと初めてご挨拶できてよかった。

直訳のタイトル。観ながらずっとこのタイトルがベストか考えていた。

今週やっと観た『落下の解剖学』。あまり情報入れずに観たが、こんなに裁判ものだったとは。打ち出しはミステリーだが、内容は裁判を通じて少しずつ明らかになる夫婦や親子、ミドルエイジを生きていくことのドラマだ。どっちの方向で売っていくのか難しい。パルムドールを獲った話題作だからミステリーでも観に行ったが、そうじゃなかったら逃していたかも。その点からいうと、『フレンチアルプスで起きたこと』ってつくづく良いタイトル。フィンランドでもよくいるお互いに母国語を話さないカップル。感情の距離がとれていいのかと思っていたけど、その距離が積もって取り返しがつかなくなり、片方の母国に移ると崩れるのもわかる気がした。言葉は暮らしだ。

毎年参加されている方が近所の美味しいパンを買ってきて下さる。
みかんとチョコの組み合わせは最強!

夏みかんママレードのワークショップも先週は収穫から開始。「毎年同じときに季節のものをつくるって幸せですよね」と言われて嬉しくなる。
この週末のタイムラインはお花見ばかりだったけれど、どちらも屋内で過ごしてばかりだったから、あと1週間は桜がもってほしい〜


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