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今週のkinologue【4/17-23】

日曜中のアップは出来なかったが、やっと復活!週1note。最近は『あまちゃん』のおかげで早起きが続けられ、花粉も下火になったようで体調良好。今週の『マイヤ・イソラ〜』のローカル興行も良い感じだった(熊本のトークイベントにご参加頂いた皆さま、ありがとうございました!)。3年目の非常勤授業の形式や資料をリニューアルすることにしたので、今週前半はその作業に追われて新学期感丸出し。そんな中、最後のあまおうを堪能♪

あまおうフェア最終日に滑り込む。旬は過ぎているけど気にしない。

どーでもいいことだが、パフェが食べ切れない。なので、デニーズのちょこっとパフェがちょうどいい。桃、シャインマスカットの後に楽しみにしていたいちごをすっかり忘れていて、「メロン始めます」の前日に駆け込んだ。しょっぱいものとドリンクバーがついたティータイムセットが、15:00-18:00という中途半端な時間帯のファミレスのまったり感に相まってハマる。

真ん中の広場でのイベントなのか、劇場公演なのか、とにかく待っている人が溢れている歌舞伎町タワー。平日とは思えない。

非常勤授業が終わるとものすごい解放感があり、今週はその勢いで4/14にオープンしたばかりの歌舞伎町タワー「109シネマズプレミアム新宿」へ。3/31で劇場上映終了とされていた『戦場のメリークリスマス』を劇場で観たかったから。坂本龍一の死の前からずっと機会を狙っていたが2-3月は忙し過ぎた。諦めていたところに、教授が劇場の音響を監修したおかげか関連作品の上映があるのを知って、これは行くしかない!と決めた。ほぼ前情報を得てなかったので、先ずはチケット代に驚く。え?安い方で4500円?なんの値段?最高の鑑賞空間+ドリンク・ポップコーン飲み食べ放題で?ふーん、そしたらとりあえず早く行ってラウンジ満喫か?と思って行ってみたら、受付で上映1時間前にしか入れないと告げられる。確かにみんなに早く来られると困るだろうからわかるけど、どこにも書いてなかったよ、そんなこと。小さく書いてあるのを見逃したのか?目立つように書いておいてよ。それが分かったのは劇場入口の9階で、やっとここまで来たのにまたあの恐ろしい人ごみに戻るのか、、、とゲンナリ。というのも、久しぶりに足を踏み入れた歌舞伎町奥は恐ろしい人出で、体感比率は日本人が半分、外国人が半分。 TOHOシネマズのゴジラ通りまでは何度か行っていたが、奥まで来たのはいつ以来?地元の小さな映画館しか知らなかった小学生のときに連れてきて貰ったミラノ座の大きさに度肝を抜かれたこと、新卒で入った配給会社で最初の配給作品の初日立ち会いがシネマミラノだったこと(このときの満席スタートがその後の人生に大きく影響したのは間違いない)、「なんでここはこんなに細長いんだろう」と思いながらよく観に来ていたシネマスクエアとうきゅうなど思い出いっぱいの新宿ミラノは、見る影もない変貌を遂げていた。とりあえずエスカレーターを上がると、2階はどーんと居酒屋フロア。外国人観光客向けな気もするが、もちろん日本人もいっぱい。

平日夕方でこの賑わい。映画が終わった21時頃には昭和歌謡なDJ登場で大変なことになっていた。
館内の所々にアートがあったが、面白かったのは2階入口近くのChim↑Pomだけだった。

時間を潰してから1時間前に劇場入口に戻り、QRをかざしてラウンジ入る。スタッフがやたら多く見えるから、空いているということ?静かに響いているのが教授の音楽か。とりあえず飲み放題のドリンクとポップコーンを頼む。普段劇場でポップコーン食べないのだけど、ここでは食べるしかない。

世界でいちばんコスパが悪く安っぽいドリンクとポップコーン。紙の容器をファストフード店みたいにどんどん捨てる(従業員がそれを手伝う)姿がまた醜い。これがプレミアムなラウンジ?
自慢の鑑賞空間。真ん中のSクラスのシートはAクラスとは違うのかもしれないが、Aクラスは正直他の109シネマズの真ん中にあるシートと大差ない。

ずっと前にDVDで見たことがあったので内容は知っていたが、相変わらず奇怪な映画(笑)。最強の鑑賞空間で美しいボウイと美しい音楽に浸れて、初めてここに来て良かったと思った。教授の追悼ロングインタビューを見て、大島渚監督に出演を依頼されたときに「音楽をやらせてほしい」と交換条件のように提示して受け入れて貰ったことが、彼の映画音楽の始まりだったと初めて知った。大島渚がOKしなかったら、大好きな『シェルタリング・スカイ』も『レヴェナント』も『アフター・ヤン』もなかったのか。大島渚って偉大だなぁ。国立アーカイヴの企画展も行かねば。

歌舞伎町タワーといえば、ジェンダーレストイレが話題。チラ見したが、このフロア自体の異常な喧騒もあって落ち着かないし、ここで入るのをやめた。そう思っていたらこんな記事が出ていた。ま、そうだよね。

ジェンダーレストイレはヘルシンキのシティミュージアムで入ったことがあって、そんなに違和感がなかった。でも早く立ち去ろうとはしたかも。日本の女子トイレはたっぷりと時間をかけて化粧をしている人がいるけれど、そういう人には向かないし、日本人の習慣に合わせた工夫がもっと必要。それ以前にこの居酒屋フロアには向かない。居酒屋におけるトイレって逃げ場になったり、ワンクッションおくための存在だったりするから、その役目を果たせないのは片手落ちでは。そして、10階ラウンジ内の女子トイレに行くと、こんなことになっていた。これはこれで、異様なものを感じたけれど。

夜景の見えるパウダールーム。このお帽子、どういうセンス?

ディスっただけのようだけど、これもオープンから1週間以内に行ったネタということで。ちょうど劇場を出たときに見た「戦メリ、追悼上映決まりました!」のツイッター。こういうオチになるとは。またここに来る理由は今のところ見つからないが、一度は行ってみてもよいかと。日本って良くも悪くもおかしな方向に進んでいる。やはりそろそろ海の外に行かないと、自分の中でバランスが取れなくなるなぁ。


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