ホラッチョ

たしか、ショーンK氏の経歴詐称問題の時に、同級生証言で飛び出して以来、ネットスラングになったと記憶します。
熊本方言と伝えられましたが、厳密には方言ではなく、その当時に使われていた若者言葉らしいとの追跡記事もありました。

この「ホラッチョ」、言われれば思い出す程度で、ネットスラングとして完全に定着してはいない。経歴詐称やホラに対し、本邦ネット社会がかなり甘いことを物語っているのでしょう。

Twitterに十数年いた間、いくつかの偶然から「ホラッチョ摘発係」みたいになり、ネット有名人から恨みを買っていましたw

偶然1、報道を退職した件
ホラッチョの間で、最も人気のある詐称用経歴です。
偶然2、同業を離れた件
介護離職なので同業に再就職せず、ネット有名人に遠慮しなくて済んだ。
偶然3、半技術系
紙面編集業務に就いていたので、取材と技術系にまたがって業務を把握、外に出てる記者よりもホラを見抜きやすかった。

著書や記事が多々ある、保守系著名人Dさんからも、左派運動指導者Nさんからも「俺は記者に知り合いがいる」とスゴまれ、その度「俺も記者だったよ」でギャラリーの笑いを取っていました。

「俺は凄いんだぞ天下国家を動かしてんだぞ」というイタイ記者は、実際にはほとんど居ません。もし居てもスグ辞めて右左翼デビューしちゃうw
多くはサエないオッサンである件「業界に知り合いが多い」のなら知ってるはずなんですけどねぇ………

ですが、報道関係詐称の摘発は、トータルで見たら損が勝つので、やらない方が良いのです。そこがネットの臭いところで。

「報道機関は中韓に乗っ取られて、北京からの指示で記事を書いている」と。
「直接圧力はなく、行政や各種団体の抗議により左遷される程度」と。
読んで信じたいのは前者でしょ?

「テレビに出てる人」と。
「普通の一般人」と。
読んで信じるのは前者でしょ?

左右どちらかに媚びる、有名人に媚びる、読み手たちがこれを求める以上、報道関係詐称は摘発者が悪者です。
もし有名人でなければ、自分で有名人だと言っていれば、そのうち有名人になるでしょう。10年経ってホムペ屋から目が出なければ、何かの支援NPOでも作るだけです。

本物の記者でも、退職すれば「〇〇の圧力がぁ」を唱えて、右左翼の食客になろうとします。実際は修業中に脱走したとか、仕事しない人だったとかも、多いんですよwww

やはり「気持ちの良いホラ」「有名人とお友達」を求めるネット社会の側に、ホラッチョの原因があるわけです。
実績がなくても、ネットで有名になれば一攫千金、という90-00年代のドットコム・ドリームを引きずっているのでしょうか?
 
実績や技術が報われない社会なので売名者に群がる、のは逆だと思うんですよ。
みなさんが売名者に群がることで、実績なしのホラッチョが鮮烈デビューできて、実績や技術が報われない社会にしているのです。
うらやましい、のかもしれませんが、そこはグッと我慢して、ホラッチョは技術面から暴いていく。こういう損な活動を繰り返し、少しずつホラッチョを駆除していくことが大事だと思います。

「〇〇とも関係のある人」
「元〇〇新聞」
「有名な人が賛同してくれた」
こういう台詞を口にしないよう、みなさん自戒してください。


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