艶のある灰色の車

最近、メタリック塗装ではなく、故意に古風なソリッド塗装にした車がある。
それも灰色だと「コクヨ」「ライオン事務機」といった風情だ。

ソリッドな灰色、それも艶ありで、つるんとしたテスラが引き立つように塗ってあると、ますます宇宙人くさい。

この「艶ありソリッド灰色」。
日本だと、2代目の日産キューブがハシリだったと記憶する。もう2昔前だ。
外資買収当初のモダンデザイン路線は目覚ましいもので、市販車がみなモーターショーだった。
もっとも、買収前、バブル時代のフィガロの2トーンにもソリッド灰色があったし、初代マーチのモデル末期にも渋いサックスブルーがあった。
日産は関東に所在し、官僚的、技術偏重で知られていた。高学歴文化だったんだろう。
モードでは、むしろ外国に先んじていたのではないか。

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