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WebCartopの車のアンテナの解説で。大きな誤りがあった。
若い人が検索だけで書いたのかと思ったら、元雑誌ライターだか編集者だかの50代とあったので指摘しておきます。

FMに比べたAM放送のアンテナ。
>AMになると3倍以上の波長になるため、3〜5mのアンテナが適することになりますが、これは現実的ではありませんので、ループコイルなど工夫してコンパクトに収めています。ちなみにAMが主流だった旧車の時代のロッドアンテナが長いのはこのためです。

これはデタラメな記事です。
FM放送に比べ、AM放送の波長は、約100倍長いです。3-5倍ではありません。

したがって、AM放送で1/4λアンテナの長さは、数十~百数十mの鉄塔が要ります。
京都だと久御山の天下一品の向かいにあるから御覧になると良い。関東だと木更津や埼玉にあるのかな。

車のアンテナは、FM波では1/4λホイップ、AM波では非同調、異なる動作原理の物を1本で兼ねる造りになっていたと思います。
昔の車のアンテナが長いのは、むしろ今の車がファッションで縮めているだけw

旧車雑誌の御出身とのことで、電気系は専門外とは思いますが、勝手にもっともらしい事を創作してはいけない。
KHzとMHzは、桁が違うだけで同じ単位なんですから、技術解説を書く人がそこを誤っていると、御本人や媒体の信用に悪影響があると思います。

あと、記事中に「パーソナル無線」が登場しますが、既に廃止された規格です。跡地となる周波数帯は現在、携帯電話に割り当てられています。
パーソナル無線は1982年に登場、90年代には衰退し、00年代には廃止に動き、10年代にほぼ終了、近年に制度上も完全消滅しました。

自動車メディアの方が注意すべき点は。
パーソナル無線の廃止期に、一部の走り屋が連絡用に非合法な使用を行っていた件です。
ですから、自身の見聞に基づいて書いてると、思わぬ所で「筆者の非合法な過去を露見させる」危険性もあるわけです。


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