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事件はまだ始まらない #冒頭3行選手権

「いっけなーい! 遅刻遅刻!」

パンの切れ端をまだくちゃくちゃ口の中で咀嚼中の幼児をとりあえずチャイルドシートにくくりつけると、あたしは袋をつかんで10メートル先のゴミステーションまでダッシュした。二重にしたから今日は底が切れて生ゴミがはみ出したりしないはず。見事なターンで振り返ったとたん、ちょうどゴミ出しに来た人とぶつかって相手が吹っ飛んだ。やばい、イケメンどころか筋向かいの爺さんだ。

「だ、だいじょうぶですか……」

転んだまま爺さんがうめく。車に乗せた息子が「ままー!!」と泣きかけている。ああん、1分1秒を争う朝なのに!


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だめだ、4行というか相当長くなっちゃった。3行ってすごい難しいですね。

ユーモラスなミステリというのに憧れていて、いつか書いてみたいと思っているんですけど、そう思いながら寿命が尽きてしまうかもしれない(汗)。文章教室とかやっぱり行った方がいいかしらん。

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