年を重ねるのは不幸なこと?

「男はいいよね、年取っても味が出るから。女なんて若ければ若いほど良くて、年取ってったら虚しいだけだもん。」

電車の中で聞こえてきた会話である。
どうやら飲み会を終えてきた様子。
酔っぱらっているからか声が大きく
3人ぐらいの会話が車内に響いていた。

そんな嘆きの台詞を発したのは
私よりは遥かに若そうな女性だった。

いやいや、あなた、まだまだ若いよ!
今からそんなこと言っちゃったら
この先どうすんの!
女性だって、味を出せばいいじゃないの!
と心の中で反論したけど
何故か彼女が発した言葉が心に染み付いてしまった。

男の人は年をとっても味が出る。
これは何となくわかる。
皺やシミも渋いと言えば味になる。
女の人も味になると言えば
まぁ味になるかもしれないけど
ないならないに越したことはないし
味になると言っていいのは
80、90代ぐらいのご高齢になってから
屈託なく言える感じがする。

私は男性も女性も
皺があってもシミがあっても
生活を楽しんでいるなと思える方は
魅力的だと思う。

冒頭の台詞も一理ある気はするが
要は本人が自分自身を楽しめてるか
自分の事を好きで自分自身を大事にしてるかだと思う。

年をとっていくのは
悲しく虚しいこともあるけど
自分自身が一番自分を愛して
精一杯、生活を楽しくしていきたい。
そして
「この人みたいに年を重ねていきたいな。」
と思われるようになりたい。