【エッセーーイ】ぼっちアラサーちゃん

1人で生きていると何もかも自分でできるような気がして、結局1人でいる方が楽なんだからこのままでいいかーと独身貴族をエンジョイした挙句20代後半を仕事と共に颯爽と駆け抜けてしまう。

なんで彼氏作らないの?結婚を考えないの?と良く聞かれるのだが、
別に作る気がないとか結婚願望がないとかそんなことは言っていない。
できることならしたいよそりゃと心の中では思っているのだが、まあ理由はただ一つ
恋愛することが面倒くさいし1人がただただ楽、ということだけである。
推しなんかいたら尚更、リアルに恋なんてしてたら時間もお金もないよと心身ともに自分の手の行き届くテリトリーを充実させるだけで十分な幸せを感じてしまっているからもうリアルに磨きをかけるなんてことはしなくてもいいのである。

まあ、わかっているよ。
30代になれば急に寂しくなるんでしょ。
29歳あたりでみんな畳み掛けるように結婚していくし、結婚してしまったら遊んでくれ相手もいないし、推しなんて永遠ではないし、お金と時間があったってそれだけでは補えない寂しさをひしひしと感じてしまうんでしょーよ。どーよ?

そんなことはわかっている。とにかく仕事しながら毎日息しているだけで偉いんよね、と思いながら現状の合理化を図る。
そんなことを繰り返していると気づいたらどんどん歳だけとっていく一方で、ありがたいことに金銭的にも潤いが出てくるようになる。自分の頑張りだから、と貯金額をスマホで確認しながらちょっとした優越感に浸り自分は間違っていないとまた合理化。

いやーーーーでも十分幸せなんだよね、うん、幸せ。

少なくとも私は。
私がひとりなのは、もちろん楽なのもあるんだけど純粋に人との関わりが苦手でずっと避けてきたからなのでと思う。街中で出かけたりデートをしたりしている様子を1人で買い物をしながら横目に見て何にも感じないくらいには孤独に対する偏見はない。周りから見たら、この人ひとりでここで買い物しているんだなんて思う人もいるのかもしれないけど、私はだからなに?という感じである。

1人の方が傷つかないし。自分のテリトリーを犯されないことに対する安心感を占めてしまったら終わりなのかもしれない。
そしてそれがその人にとって幸せなら尚更、それでいいのではないのかなと思う。

まあでも、そういう人に限って誰かと生きることに対する憧れを実は持っているような気もする。
自分にはその幸せを手に入れることが容易ではないとわかっているからこそ、簡単には手に入らないものとして羨望してしまうのでないかなー。ほんと、隣の芝生は青いよね。

将来に対する漠然とした不安も持っているんじゃないかな。
漠然としているから言葉にはならないんだよね。
幸せだから問題はないんだど、現状に対して確かに満足はしているはずなんだけど、何かわからないけど不安があるんですよね。
なんですかね、この不安は。

不安は確かにあるのかもしれない、でも1人でも大丈夫。
1人の安心感に安住しているだけなのではないか。

この無限ループですわ。


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