見出し画像

第四段 らうたきもの

心は魔女っ子・体はアラサー、ムーンプリズムパワーでメイクアップするというよりはタップお着替えする世代です、木ノ子です。


さてさて今回の枕胞子、テーマは「懐かしの女児向けおもちゃ」!!!!


最近Twitterで『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』のかがやきのこばこ、『まほうのルミティア』のひみつの懐中時計などを見かけたことやNintendo Switch Onlineで初代『パネルでポン』が配信されたこと、さらにフェリシモ魔法部なる製品群が発表されたことによって女児力の高まりを感じており、つい記事にしてしまいました。食玩や廉価版含め、当時私が持っていたものや欲しかったものにフォーカスを当てていきますよ~。みんなはいくつ知ってるかな?

……ええ、「女児向け」という表現は全くもってジェンダーニュートラルではないのですが、平成初期のお話なのでゆるちて。今は「ゆめかわいい」って言えばいいのかしら?でもゆめかわいいってピンクと水色と薄紫とたまに薄い黄色やミントグリーンがあるやつで、赤!!!!!!みたいなのなくない?今回紹介するものはそこそこ赤!!!!!!のやつもあるんですけど。最近の魔法少女(魔女っ子って言い方しなくなったよね)系アニメはピンクが主役で赤はまた別なんですかね。

なお、たびたび成人女性向けにリメイク商品が限定販売される三大巨頭セーラームーン、おジャ魔女どれみ、カードキャプターさくらについては省略させていただきます。あと夢のクレヨン王国の香水瓶とかね。持ってたけど。あれも成人女性をターゲットとしてミニチュアにリメイクされたそうで。知ってたら買ってたかもしれない。
あ、セボンスターもみんな知ってると思うし私より詳しい人いっぱいいるだろうから載せないよ。忘れられた重箱の隅をつつく所存です。

※古い商品の話なので、画像は主にメルカリ、ヤフオク!、駿河屋、ラクマなどのネットオークションに出品されている写真を拝借しています。また、オークションという都合上、頻繁にリンク切れを起こしそうなので引用の形式をとっていません。ご容赦ください……


では気を取り直して。

いくぜ!



◆1994年~1995年『赤ずきんチャチャ』ウィングクリス(タカラ)

画像1

画像2

いきなり武器、いきなり赤。しかも変形機構(短剣/鳥)ありでして、心の中の男児力も小躍りし始めます。個人的に刃(翼)の部分が透明パーツでできてるのがとてもすき。タカラトミーになる前のタカラが作ってましたとさ。

画像11

画像13


原作漫画では出てこないんだってね。セラムンアニメのおもちゃと張り合うためにオリジナル要素としてマジカルプリンセスへの変身・戦闘要素が付け加えられたらしい。
ちなみにこの剣の前にビューティーセレインアローなる弓の武器もあったし、バードシールドなる盾(腕につけられるサイズ)もあったし、変身アイテムのネックレス(チャチャ)、指輪(しいねちゃん)、腕輪(リーヤ)のセットもあった(しかも確か全部持ってた、バードシールドは手のひらサイズの食玩だったけど)。

画像3

画像4

画像5



◆1994年~1995年『魔法騎士レイアース』 カード占い機フォーチューン(SEGA)

画像6

これ本編に登場したっけ??????記憶にございません……
チャチャ同様、レイアースも武器やら通信機やらのグッズ展開が多かった記憶。たぶん叔父か誰かの誕生日プレゼントでなぜかこれ持ってたけど、私自身は宝石箱手袋が欲しかったなあ。手の甲についてる石に何でも入る設定が好きだった。かっこいい四次元ポケット。
レイアースは設定資料集が実家に(捨てられていなければ)あります。剣や鎧が成長していく設定も当時は新鮮でよかったですね。成長段階ごとの比較イラストが資料集に載ってて鼻息を荒くしていた女児でした。最終的にロボットものになったけどサ……



◆1995年~1996年『怪盗セイント・テール』セイントイリュージョンステッキ(SEGA)

画像7

またもSEGA。
結構でかい。というか柄の部分が長い。そしててっぺんの宝石がでかい。ごちゃっとしてないしハートやリボンや羽根のモチーフもついてないのにかわいい。宝石を押すと光って鳴るんだけど、下端の黒いところ(電池を入れる)のつくりが弱くてすぐにただの棒になってしまった。
マジックは使うけど魔法で敵を倒す訳じゃないので、魔法少女というよりは変身ヒロインものが正しいのかな。そもそも主人公が怪盗(義賊)の女児アニメって当時では結構エポックメイキングじゃなかった?キャッツアイの対象は女児ではないと思うし……
何気に主題歌を担当してるのが松雪泰子と松田聖子。すごい。



◆1995年~1996年『愛天使ウェディングピーチ』 セントミロワール(トミー)

画像10

タカラトミーになる前のトミー……と書いちゃいましたが、ここからは「本物は持ってなくて食玩のミニチュアを持ってたシリーズ」です。
いわゆるコンパクト。愛天使、だからか小さな羽根がついてます。食玩バージョンは開けると中に指輪のパーツ(石とリングが別々になってる組立式)が入ってて、これがまた女児心をくすぐってたなあ。フタ中央の透明パーツもさることながら、金色のほっそいメッキ部分もあって、食玩にしてはパーツ多くない?大丈夫?採算とれてる?と今は思う。

画像8

画像14

画像9

このアイデアには内なる女児もスタンディングオベーション


同じく今は思うシリーズとして、サルビアことスカーレット小原のネーミングセンスには笑みがこぼれてしまうな……
「お色直し」なる言葉はこのアニメで覚えました。二段階変身するのよ。



◆1995年~1996年『ナースエンジェルりりかSOS』 エンジェルバトン(タカラ)

画像12

※引用ツイート画像1枚目中央

キーホルダーサイズの食玩を持ってました。折れそうで怖かったから幼稚園のバッグにはつけていかなかった。
割かしシリアスな作品。えっ原案あの秋元康なの!?そして主人公が10歳。若いというか幼い。子どもに世界を託すな。
「ワクチン」という言葉はこのアニメで覚えました。ちなみにバトンやキャップは買ってもらえなかったけどお薬やら聴診器やらのおもちゃをプレゼントされた記憶がある。医歯薬系に進めという暗示をこの頃からかけられていたのか……(私怨)
余談ですが、看護婦・看護士が看護師に統一されたのが2002年とのことで、看護と女の子が強く結び付いていた時代の産物だなあという気持ちに。周辺キャラは男子なんだけどね。なお現在はMRSAの繁殖や伝播を防ぐためにナースキャップも廃止されています。



◆1999年~2000年『神風怪盗ジャンヌ』ロザリオルージュ(バンダイ)

画像15

ご本家のおもちゃはネットオークションで多数ヒットする一方、食玩の画像が全然なかった。こちらのブログのお写真の奥にあるやつなんですけどね……。キャラクターフィギュアの食玩?らしきものはヒットしたんですが。これまでの作品とは少し時代が開いてるからか?

4つのパーツに分かれてて、ランダムではなく中身が分かる形式だったと記憶しています。それぞれ透明なパーツの小物ケースになってて、フタと土台の色の組み合わせがピンク/赤か赤/ピンクかで選べたので8種類あった。何を思ったか上部パーツとそれ以外で色の組み合わせを逆にしてしまったので統一感のないロザリオルージュが出来上がりましたが……
怪盗ものということでセイントテールの流れを汲んでる気もするけど、種村有菜先生の作品なのでファンタジーとロマンスがマシマシです。妖精も出てくるよ。ウッ頭が


1996年~1999年がなぜかすっぽり抜けてるけど何でだ?と思ったものの、たぶん私が女児向けアニメの他に熱中してたコンテンツがあったからですね。ポケットモンスターっていうんですけど……(昨晩の金曜ロードショーで地上波初放送された名探偵ピカチュウよかったですよね……作り込み方がヤバい……この話もおいおいしたいな……)


さて。


女児アニメ、アイテムは覚えてるのに話の記憶がほとんどないんですわ。わざわざ検索しましたからね……
そして検索で芋づる式にヒットした『東京ミュウミュウ』や『シュガシュガルーン』はなんと未履修なんです。そういえば『わがままフェアリー ミルモでポン!』は観てたしストーリーも何となく覚えてるけど、あれはどちらかというと『とっとこハム太郎』なんかの系統だと思ってるから今回は除外しました。ハム太郎もめっちゃ見てたしシールブックとか持ってたけどな!推しハムはかぶるくんです。緑のパンツみたいなの被って目が少し隠れてるのがいいよね(?)



ウィングクリスで始まったのもそうなんだけど、昔の私(今でもそうだが?)は旧来の女性に押し付けられがちな「ケアするロール」を肯定している作品よりも、「戦う女の子」ものが好きだった気がする。むしろ少年向けアニメの方が女子はヒーラーとかサポーター的な立ち位置だったり「優しさ」「面倒見のよさ」の記号だったりしてた(してる)傾向が高いのでは?


というかそもそも90年代は(おそらくセーラームーンを契機に)「戦う女の子」もののアニメが多かったのかな。その中にブッ込まれたファンファンファーマシィーやおジャ魔女どれみは日常系として(さらに昔のサリーちゃんやアッコちゃん系統のリバイバルではあるけども)物珍しく映りましたね。カラフルなクリアパーツの多いおもちゃにも目を引かれた。

最近は魔法や身体でバトルするよりもアイドルものが好まれてるという話を教員やってる知人から聞く一方、女の子が戦うのもかっこいいと思うんだけどな……と寂しくなったりもする。一応プリキュアシリーズが戦う女の子ものではあるけど、今は初代ほど肉弾戦ではないし、戦う女の子もの=プリキュアの独占市場状態(対抗馬がいない)みたいになってませんかね。いや、まず90年代に比べてキッズ向けアニメの本数そのものが少ないのか?19時台のゴールデンタイムはバラエティ番組に取られちゃってるし。少子化の影響かなあ。塾に行く子が多くて平日夕方~夜よりも日曜の方が視聴率とれるらしいという説も聞いたことある。ONE PIECEやポケモンもその影響で枠が移ったとか。


でもさ、アニメの種類が少ないからタイアップのおもちゃも種類が少ない、じゃなくて、セボンスターやまほうのルミティア(ショートアニメにはなってたらしいけど)みたいなキラキラかわいい(そしてちょっとかっこいい)食玩やガチャガチャの景品だけでもいいから、バラエティ豊かなコンテンツが供給され続けてほしいなあ。今のオトナに懐かしシリーズとしてリメイク提供するのもまあ資本主義だから理解できるけどさ、裾野が広くあってほしいよね。ネトフリやアマプラで昔のアニメを一気見するだけだと先細っちゃうだろうから、新しいものがどんどん出てきてほしい。プリキュアみたいな長期的なシリーズ以外にも。それとも私が知らんだけで色々あんのかな。


そんな気持ちで、スーパーに行くたびに食玩コーナーをついつい覗いてしまいます。まだまだ現役の魔法少女なので仕方ないね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?