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山に囲まれた素敵な所 l 現川駅

長崎駅から列車で直線距離で約7km、山々に囲まれた現川駅。
快速シーサイドライナーが1時間に一本ほど運行されており、アクセスはかなり良い。快速シーサイドライナーは、ついこの間までは旧型のキハ66、67が走っていたが、現在は新型のYC1系に置き換わっている。
マニアからはイカ釣り漁船といわれ、あまり良く思われていないこのYC1系だが、車内は綺麗かつ従来車よりかなり静かで、乗り心地はかなり良い。

左がYC1系(写真は現川駅ではなく諫早駅)

現川駅は、タイトルにもある通り山に囲まれており、周辺には民家があるものの、そこまで多くはないように見える、だが列車が着くと部活帰りとみられる高校生が多く下車、そのまま駅前の駐車場に列をなしていた車に乗り、駅を後にしていった。これは地方の駅ではよく見られるもので、駅までは親の車で送り向かいしてもらい、そこから列車に乗って通学するというものだ。
このような地方の小さな駅でも鉄道が必要とされているのだということを深く実感することができた。

駅の周りの風景、民家はまぁまぁあるが、全方位を山に囲まれているためそこまで多くはない

この駅は2022年9月23日のダイヤ改正で、西九州新幹線が開業、長崎本線の肥前浜~諫早が並行在来線に指定され、非電化になるのと同時に、電化設備が撤去されることが決まっている。現在は1時間に1~2本の特急かもめが通過し、その他にも415系や817系などの電車が停車するが、その光景もあと数カ月で見られなくなる。
ちなみに、並行在来線区間ではない諫早~長崎にある現川駅が非電化されるのは、諫早~長崎間に車両基地がなく、最寄りの佐世保車両センターまでの回送で使う大村線は電気が通っていないためである。これまでは代わりに長崎本線、佐世保線を介して回送していたが、長崎本線の一部が非電化されるとその回送ができなくなるため、同時に諫早~長崎も非電化となる。

駅舎。簡易改札機が設置されている。

現川駅の駅舎は鉄骨とトタン屋根でできた簡易的なもの。
跨線橋はかなり錆びており、2番線の待合スペースは木のベンチが小屋の中にある程度のこちらもかなり簡易的な物になっている。
2番線の看板は曲がって変な方向を向いていて非常に味がある。線路脇にはそこまで主張の強い植物はないものの、ススキ?やちょっとした花の咲いた木が生えていた。

すすきっぽいやつ

このような決して大きくも小さくもなく、古くも新しくもない現川駅だが、山や自然に囲まれたいい所でかつ、長崎駅からのアクセスもかなり良く、特に、今年は9月23日に長崎新幹線が開業し、博多からの所要時間が30分ほど短縮される見込みのため、九州に行く機会があれば立ち寄ってみてはいかがだろうか。

駅の両端にはトンネルがある


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