続お転婆姉妹の成長記録

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#猫のいる暮らし
#エッセイ

■絶食絶飲

うちのお転婆お嬢たちは生後6か月を迎えようとしております。
体重も4キロを超え、身体つきもしっかりしてるのでそろそろ
避妊手術をしましょう!ってことになりました。
手術の2~3週間前に術前検査をしまして。
いやもう大変、大変。
まず、絶食絶飲でしょ。血液検査とレントゲンでしょ。
血が固まりやすかったり、逆に固まらなかったりしないか?とか。
最後に結果を見ながら問診ね。
『心音も綺麗だし、血液検査の結果も問題なし!レントゲンの画像でも異常は見当たりません。健康ですね~。』
とのことで。
1頭ずつ、日を置いて手術を受けることにいたしました。

まず、大き目のリンデさんから。
術前検査の時は緩めだった絶食絶飲も今回は厳密に。
なんせ、全身麻酔・開腹手術なので。
全日の午後7時に夜のご飯を済ませて、当日朝は4時以降お水も控えて。
かわいそうだが、子猫部屋のケージに隔離します。
いつもは各部屋フリーで、どこでも好きなところで遊んだり眠ったりする
のですが、今日だけは。
真夜中、相棒がいないことに異変を感じたウルリーケさんが悲しげな声で
リンデさんを探しまわります。
ペットドアを閉じてあるので、2階の子猫部屋へは行けずうろうろと
リビングや寝室を探して歩く。
キャットタワーで『ひゃんひゃん』鳴いていると、ミルヒさんが寄ってきて
抱きしめながら毛づくろい。
ウルリーケさんは、お兄ちゃんのお腹に顔をうずめながらしがみつきます。
ふみふみしてますが、お乳は出ないよ。
かわいそうだがどうしてやることもできず。
ただただ、撫でるだけ。
2階からもリンデさんの悲痛な鳴き声が聞こえます。
顔を見せると余計に辛いかもしれんと思い、廊下でじっと息を殺して
様子をうかがう。
ああ、お腹が空いたろう。のどが渇いただろう。
ごめんね、ごめんね。人間の勝手な都合で辛い目に合わせるね。
眠ることもできず、予約の時間まで胃が痛かった。

9時に予約してあったペットタクシーが迎えに来てくれました。
同意書など忘れてないか確認して、病院へ。
執刀医である院長と問診、心音聞いてお腹触って。
『では、お預かりしますね。手術が完了しましたら携帯へご連絡しますので。じゃあ、行こうかリンデちゃん。』
『よろしくお願いします!』
頑張ってね、と後ろ髪を引かれながら病院を後にする。
手術の予定時間は午後2時。
携帯を握りしめながら、連絡を待つ。
こんな時に限って要らん電話が入ったりするんですよね。
不愛想に叩き切って、ベッドに倒れ込む。
来た!待ってた!
『〇〇さんの携帯ですか?△△動物病院の△△です』
院長自らのご連絡でした。
『リンデちゃんは、麻酔も覚めお座りしたり歩いたりしています。
もう少ししたらお水を飲んで貰って、夕方には少し食餌もして貰えるので』
無事に終わりましたよ、リンデちゃん頑張りましたよ。
もう、最敬礼で何度も頭を下げながら『ありがとうございました!』を
繰り返す。
明日は、朝一番に迎えに行きます。

次はウルリーケさんの番が月末にやってきます。
彼女はリンデさんより食に執着しているので、ちょっと(だいぶ)懸念が。
あの『ひゃんひゃん』に耐えられるかしら。

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