おとめばなし第四話 竹取の翁物語

昔々のことです。さぬきの村と呼ばれるところに、竹取の少年がおりました。野山に入って竹を取りに行き、それを細工していろいろなことに役立てていました。
ある日のこと。いつもと同じように野山に入りますと、年のころが同じくらいのむすめが倒れているのを見つけました。むすめのからだは微かに青白く発光しているようでした。
少年は慌ててむすめを抱え家に帰りました。意識を取り戻したむすめに聞くと身寄りがないとのこと。少年の老いた両親はむすめを迎え入れ、わが子のようにかわいがって育てました。

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