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次回のTSURAI 特集は「各種の福祉支援制度使ってみた」です

患者の患者による患者のための待ち時間ひまつぶ誌 TSURAIをやっているキノコファクトリーです。

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次回の特集は「「障害年金」「生活保護」「自立支援医療(精神通院医療)」「障害者福祉手帳」を申請(更新)してみた!」です。
Googleフォームを使って体験談を募集していて、おかげさまでとても有用な情報が集まっています。

まだ体験談は募集していますので、もしよろしかったらこちらをご覧ください。

この件につきさまざまな情報提供をいただき、私が思うのは、やはり「知る機会があまりにも少なすぎる」という点です。
正しい機関を選んで自分から聞かないと教えてもらえない、という土壌はどうしてもあると思います。

たとえば、自立支援医療 (精神通院医療)は、継続的な治療が必要な方なら手帳がなくても申請でき、3割負担の医療費・お薬代が1割負担に下がります。所得によっては、一ヶ月の自己負担額の上限が設定され、たとえば2500円以上は払わなくていいとか、5000円以上は払わなくていいとか、そういったふうになります。

障害年金は、発病時に厚生年金を払っていれば障害厚生年金、国民年金を払っていれば障害基礎年金を受給できる制度で、さまざまな精神疾患で受給する権利があります。所得制限は特に設定されていないはずです(事実上はあるのかもしれませんが)。

でも、そうした制度を「自分には当てはまらないだろう」と思っていたり知らなかったりして、まわりも教えてあげずに、ひとりで必死になってがんばっている方もけっこういらっしゃいます。
私自身も長い間そうでした。自分から聞くのに勇気がいりますよね。

私の一個人としての希望は、「かかりつけの心療内科・精神科のお医者さんがこれらの制度についてある程度案内すべき」だと思っていますけれど、なかなかそうもいきません。
中には、特に障害年金の申請を希望しても診断書も書かずに「あなたは通らないと思う」などとのたまって診断書を出さない医者もいるとか。
受給の可否を決めるのは医者ではなく年金機構であるはずです。なぜその段階で勝手にストップさせるのでしょうか。
もちろん、申請にお金はかかります。障害年金の診断書は結構高い場合が多いです。私は8000円かかりました。申請が通らなかったら、これは無駄金です。
ですが、「通らないと思う」と勝手な判断で突っぱねるのではなく、そうしたデメリットを説明したうえで患者さん自身に判断してもらうのが筋なのではないでしょうか。

なるべく申請が通るように診断書を書いてくれるお医者さんに当たるか否かで、お金のもらえる・もらえないが決まってしまうというのは、おかしいと思います。
私の知っている範囲で、障害年金の申請にお医者さんは渋い顔をしていて「通らないと思うけど」というようなことを言っていたが、結局なんのこっちゃない、申請はすんなり通ったというケースがあったそうですから、申請を考えている人はどうかあきらめないでほしいです。

といった経験談を幅広く募り、誌面に公開することで、自分がそれにあてはまると知らない人たちや申請を迷っている人たちに届いたらいいなと思ったのです。

障害年金の場合ひとつポイントなのですが、年金の支払いができないくらい詰まってしまう前に相談にゆかれるとよいです。
たしか何年か(何ヶ月かだったかも)を遡って、年金をちゃんと支払っている、もしくはちゃんと減免の手続きをしていることが障害年金ではマストだったと思います。
年金の支払いができないぐらい貧困にあえいでいるときは、各地の「社会福祉協議会」を頼ってみてください。全国版のリンク貼っときます。

こういった制度に頼るのは甘えではなく、りっぱな権利です。
もし「甘えだ!」という人がいるとしたら、その人こそ何らかの支援を受けるべきです。生活に疲れ果てているがゆえに、まわりのことが必要以上に気にかかってしまうことはあります。

最後にもう一度、体験談募集リンクを貼っておきます!
もしよろしければよろしくお願いします。個人情報はいただきません。

次回のTSURAIをお楽しみに!!

また。

くれるものはなんでももらうわたくしでございます。