自己紹介
私は、今ワクチン関連の個人コンサルタントをしています。農学部の学部と院で植物病理学を専攻し、植物の癌である根頭癌腫と言う病気を研究していました。Agrobacterium tumefacienceと言う細菌が引き起こす病気で、バラなどの根っこに瘤を作る病気です。
当時は、瘤が出来るメカニズムは分かっていませんでしたので、電子顕微鏡で病原細菌と宿主細胞との相互関係を観察していました。電子顕微鏡で観察すると、細菌の方からなにやら線毛を伸ばし、宿主細胞に何かを送り込んでいるような像が観察されました。私の大学での研究はここまででしたが、その後細菌がプラスミドを宿主細胞へ移行させることで、瘤が出来ることがわかりました。このメカニズムが後に人体用ワクチン製造に応用されるとはその当時は思ってもいませんでした。詳しい話はまたいずれ。
大学院を出た私は、ワクチン製造メーカーに就職し、それから40年弱、人体用ワクチンの研究開発に従事することになります。これから、今日本で使われているワクチンについての情報、これまでに研究開発してきたワクチン、新型コロナワクチンなどについて、気の向くままに書いていきたいと思います。
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