暴力とユーモアを等しく描く、その可能性(映画『スリー・ビルボード』と小説家オコナーについての考察)
昨年公開された『スリー・ビルボード』。
僅かな台詞や表情の変化も見逃すまいというくらい没頭して観ていたにも関わらず、脳内では作品とは別の意識が立ち上がって、不思議と冷静に、映画のストーリーと心の声を並行して確かめながら鑑賞していた珍しい経験だったので、今でも印象深く記憶している作品です。
わたしは、映画のストーリーを追いながら、フラナリー・オコナーの小説を思い出していました。
そのとき巡らせていた考えをまとめてみようと思います。
映画のあらすじと感想
物語は、田舎