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古民家再生のこと

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家族所有の古民家を部分解体、改修、そして再生ワークショップに至るまでをまとめています。
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#自然素材

再生工事のはじまり その1

解体工事と片づけが終わったら、いよいよ再生工事が始まります。 予算がふんだんにあるわけでもなく、また住居として使うわけでもないので、最低限の修繕工事にとどめます。やってもらった大工工事は、以下の通りです。 ① トイレの新設工事 ② 解体納屋と屋根を共有していた箇所の修繕工事 ③ 雨漏り部分の修繕工事 ④ 外壁の一部新設工事 ⑤ 解体後外壁扱いとなる土壁への化粧工事 トイレの新設工事 この家が築何年経っているのか記録は残っていませんが、おおむね江戸時代後期ではないかと想像

解体から再生へ

躯体の解体竹小舞(土壁の下地)を構造材(柱や梁・桁など)から切り離したあとは、構造材自体をどんどん刻んで解体していきます。この工事は、あいにく見に行くことが出来なかったのですが、約2日で2棟の建物がバラバラに。 写真を見てもらうとわかるのですが、木材と竹と土以外の素材はほとんど見当たりません。ゴミになると感じたのは、プラスチック製の雨樋だけ。こうやってほぼ全て自然に還るものであっても、解体ゴミとして申請し、処分場で処分する必要がある事には、少し違和感を覚えます。 母屋の隣