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古民家再生のこと

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家族所有の古民家を部分解体、改修、そして再生ワークショップに至るまでをまとめています。
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2020年7月の記事一覧

解体から再生へ

躯体の解体竹小舞(土壁の下地)を構造材(柱や梁・桁など)から切り離したあとは、構造材自体をどんどん刻んで解体していきます。この工事は、あいにく見に行くことが出来なかったのですが、約2日で2棟の建物がバラバラに。 写真を見てもらうとわかるのですが、木材と竹と土以外の素材はほとんど見当たりません。ゴミになると感じたのは、プラスチック製の雨樋だけ。こうやってほぼ全て自然に還るものであっても、解体ゴミとして申請し、処分場で処分する必要がある事には、少し違和感を覚えます。 母屋の隣

解体工事開始

いよいよ解体工事へ解体前の片づけが完了し、いよいよ解体工事の開始です。 今回解体するのは、写真左側の納屋、そして写真右手赤さび屋根の母屋の裏にある建物、合計2棟です。 鉄砲狭間みたいな窓は、納屋に付属のトイレ窓。 納屋の屋根に葺いてある瓦は本瓦で、この建物の古さを物語ってくれたのですが、残すだけの予算がなく、鬼瓦だけを残すことにしました。 解体する納屋から外はこんな風に見えました。 左のドアは母屋、右のドアが納屋の入り口です。 解体してしまったら、もう二度と見ることはない