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面白いけど疲労〜逃げ恥SP感想〜

2日に放送された逃げ恥、わたしは正直な感想は表題の通り。

よかったところ①我慢はもう古い!困ったら金で殴れ!なところ

疲労困憊したみくりが家事手伝いを頼んだり、無痛分娩をサクッと選択したりするのはとても良かった。これだけ色んなサービス、モノが溢れてる時代なので、贅沢と躊躇せずバンバン使っていきたい。

よかったところ②あの理路整然としたみくりの情緒不安定ぶり

つわりで眠気が出る人がいるってあんまり知られてないみたいなので、こういう番組で訴求してくれるのは嬉しい人も多いのでは。いつもは理路整然としてるみくりが、今回は結構ウェーンと泣き出すシーンが多くて、くすりとしたと同時にすこしホッとした。わたしは結構PMSがひどく、生理前にはマリオカートで負けたぐらいで大泣きするぐらい変なメンタル状態になってしまうのですが、それを"メンヘラ"で片付けず、女性のホルモンによる気分のジェットコースターぶりは分かってもらえると嬉しいなと思った。

モヤモヤしたところ①悪役が悪役すぎる

平匡さんの会社のPM、旧態依然とした世間の声の代弁者としての配置ってのはわかってるんだけど、セクハラ、パワハラ、モラハラの全部盛りでキャラクターとしてペラペラに感じてしまった。いますよ!ああいう人。でもPMやってるってことは、バツグンに仕事ができたりある種のカリスマ性はあるはず。それを"なんか古くてサムいパワハラ人間"として一人に背負わせるのはなんだかなあと思った。

あと男性の育休でやっかむの、経験上多分女性の方が多いと思う…まぁ余談ですが。

モヤモヤしたところ②正論が続きすぎてしんどい

多くのモヤモヤしたポイントはここかも。逃げ恥の言ってることは何一つ間違ってなく、正しすぎる。連ドラ時は、ユーモアも織り交ぜてたし、なにせ1週間のラグがあるから視聴者も休み休み向き合えたけど、数時間にブッこむにはトピックスが多すぎて、途中"なんか道徳の授業のビデオ見てるみたい…"と思ってしまった。それぐらい、現代の出産には問題がつきものという裏返しなんだけども。

モヤモヤしたところ③察してちゃんは死ぬ

これは連ドラの時から思ってたけど、平匡さんみたいに穏やかで優しい人は一方で決められないから、女がガンガン議論提議して話し合いしないといけないんだなあ。民主主義を望むのなら、タフな議論の場を乗り越えなければならないっていうのはこのコロナ禍でも常々感じたこと。"なーんでもわたしの思い通りにイニシアチブ握って決めてくれる人が人生においてずっと現れる"なんてこたあないのは分かってたけど、フィクションでもバーーンとこうも提示されると、右ストレートくらったように目がチカチカした。がんばらないとね。

正月早々いろいろ考えるいいエンタメ見させてもらいました!答えはないからこそ考え続けていきたい。

きん
Twitter→@heaco65

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