統合失調症と睡眠について

統合失調症が回復するのに睡眠は大切だと思っています。私は統合失調症の当事者で、医学的な知識を持っているわけではありませんが、統合失調症がある程度回復してきた経験を踏まえて、睡眠についてお話しようと思います。

睡眠の質と回復の関係

まず、睡眠の質とは何かということですが、私は下記の4つが睡眠の質として個人が測ることができる目安だと思います。

  • ベッドに入ってから寝るまでの時間(寝付きのよさ)

  • 寝ている途中に目覚める回数(中途覚醒の回数)

  • 睡眠時間

  • 起床時のよく寝たという感覚

医学的な根拠はありませんが、睡眠の質が悪いと回復のスピードも落ちると思います。しかし、実際、統合失調症にかかって、適切に治療をしていても発症前と比べて睡眠の質は大きく下がってしまうと思っています。つまり、回復させたいのに、睡眠の質が悪いため、回復のスピードが落ちる、あるいは、病状が悪化してしまう、そしてまた、睡眠の質が悪くなる、そして病状が良くならないといった悪循環があるように思います。

睡眠の質が良くなっていった過程(私のケース)

私が統合失調症を発症し、入院していた頃、おそらく急性期であった頃は睡眠の質は悪かったと思います。入院していた頃は、寝付きが悪く、中途覚醒してしまうため、睡眠薬をもらって寝ていました。朝起きてもよく寝たという感覚はなく、もっと寝ていたいと感じていました。退院後もそれは続いていました。この頃は、睡眠の質がとても悪かったと思います。

発症してから1年ほど経った頃だったかと思うのですが、寝付きがよくなり、睡眠時間がとても長くなりました。睡眠薬はもらっていましたが、どうしても眠れないとき以外は飲むことはありませんでした。また、1日10時間以上は寝ていました。ただ、中途覚醒は毎日1度はしていて、睡眠の質が良いとは言い難い状態でした。起床時も眠いという状態でした。その状態が発症してから1年目から6年目まで続いたと思います。

発症してから6年目辺りからだったと思うのですが、中途覚醒を一切しないようになりました。ベッドに入ると、すぐに朝になっているという感覚になりました。起床時もだいたいよく寝たという感覚があり、睡眠の質が良くなったといえる状態になりました。睡眠時間は10時間ほどで、少し長いですが、しっかり睡眠がとれて休めている感覚がありました。この頃から、活動的になっていったと思います。

睡眠の質を高める方法

統合失調症の方で睡眠の質を高めるのは、特に発症して1年ほどは難しいと思います。でも、できるだけ睡眠薬を飲まずに寝ようとするということはしたほうが良いと思います。発症して1年ほどは動けない状態だと思うので、眠れなくてもいいやくらいの気持ちでベッドに入っていることが大切だと思います。
また、寝付きをよくするためにも、回復してから仕事などをするためにも、ベッドに入る時間はだいたい規則正しいほうが良いと感じます。
あとは、日を浴びることや運動することが大切だと思います。運動については他の記事でお話したいと思いますが、心が良くない状態のときは、体を動かすべきということを聞いたことがありますが、これは間違いないと思います。また、体をたくさん使えば、睡眠の質も上がると思います。
まとめますと、睡眠の質を高めるには、下記のことが大切だと思います。

  • 睡眠薬に頼らない

  • 規則正しい時間にベッドに入る

  • 運動する

  • 日を浴びる

統合失調症に限らず睡眠の質を高める方法などは、ネット上にいくらでもあると思いますので、調べてみるのも良いかもしれません。いずれにしても、統合失調症の回復のために、睡眠の質を高めることは大切だと思います。

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