いま求められるプロ雀士ってどんな人?
【内を見るか外を見るか】
もうすぐ日本プロ麻雀連盟のテストがあるが、プロ団体が欲しがっている人材とは、具体的にどのような人たちなのか。
こういう時、皆さんはさも団体が「1つの人格」であるように言われることが多いが、実際は違う。
今回のテーマについて語るにしても、その団体でテストを担当する人によって「価値観」が大きく異なっているというのが現状だから、分けて説明しなければならない。
ただ、大前提として「筆記テストの成績が良い」ことが必要だ。それができていないと、その人が魅力的だったとしても合格はできない。
昔と違って多くの受験者がいて、彼らの麻雀の能力をじっくりと見極めるという作業ができないので、ある程度は「筆記」でふるいにかけるしかない。
その上で面接も行うのだが、プロ連盟に関して言えば、面接時のトーク内容などでプラスになることはほとんどない。だいたいは「受験者がプロ団体に入って何をしたいのか」を知るための面接だ。
筆記が良くて面接も実技も問題なければ合格だ。その人の魅力とかスター性とかは一切関係ない。「こんな人材がほしい」という話は吹き飛んでしまう。合格は合格なのである。
「こんな人材が」という話になるのは、微妙な成績の人だ。
筆記がそこそこ、という人に対して、試験官が「どうするか」を考える。
「内政」を第一義に考える試験官は「ことなかれ主義」的になる。組織の和を乱しそうな人に対してはNGと判断を下す。
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