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他人を誹謗中傷して金を稼ぐ輩は「プロ」

【見られる側が見る側を訴えるトレンド】

 昔は野球場で選手を野次るのは普通のことだった。
 今では信じられないほどの汚い言葉でののしる人たちもいた。
 それに対し、選手がグラウンドから怒鳴りつけるということもあった。
 日本中それでOKだったのだが、時代が変わるとルールの適用の仕方も変わってくる。
 
 最近、中日ドラゴンズの福投手が誹謗中傷というよりは「殺害予告」をした人に対して法的な措置を取ることを発表した。

 以前は泣き寝入りしていた「見られる側」の人たちが「自分も人間である」ことを主張し、一般の方を訴えるというケースが今後は増えるのだろうか。
 
 私は以前から「人前に出る商売の人はある程度の誹謗中傷を覚悟しなければならない」と言ってきた。
 ただ、殺害予告などは別次元だ。それが冗談なのか本気なのか文字面だけでは区別がつかない。場合によっては警察が動くこともあるだろう。

 福投手のケースは「殺害予告」だからいっそうタチが悪いが、それよりはソフトな「誹謗中傷」だとしても、人の名誉は棄損されるし、心を傷つける場合がある。最近は、そういったレベルのものでも訴訟の対象になっているようだ。
 
 そういうニュースを聞いたからといって、すぐに考えが変わるわけではないが、たとえばMリーグを見ていて、女性プロの容姿に対して悪意あるコメントをしているのを見ると、やっぱり気分が悪くなる。「アップで映すな」というのを見ると「この人のこと訴えてみたらいいのに」と思うようになってくる。

 私も人間だから感情はあるし、世の中や時代の流れによって、今まで我慢していたことが「我慢しなくて良い」というふうになったら「じゃあ、こちらもやっていいのかな」と思うようになる。
 
 つまり「プロは誹謗中傷を覚悟せよ」と言いつつも、もしプロ連盟の選手が相談してきたら、じゃあ訴えましょうかという判断になる可能性だってある。

 そんな風に思うようになってきた。

【金も払わず悪口だけ言う人は迷惑】

 もちろん、マイナスのことを何も言うなという話ではない。

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