ケネス徳田伝説 布袋寅泰が好きじゃない人に布袋寅泰
【母からの贈り物】
徳田は母子家庭に育った。幼い頃に両親が離婚し、お母さんが女手一つで徳田を育てた。
その割にはお金がかかりそうな有名私立大学のひとつである上智大学理工学部を卒業しているが、これは徳田が自分で奨学金を借りてやりくりしたものだ。
また、徳田は驚いたことに推薦入試で入っている。推薦した高校の先生が凄いと思う。
麻雀企画集団バビロンの給料は激安だったが、徳田はコツコツと奨学金を返して、30代で完済していた。
手取り20万円ぐらいの薄給で、チンチロリンで10万とか負けたり、道端に7万円を落としたりしながら、よく返したと思う。
事務所で徳田が仕事をしている時に携帯に電話が入った。電話に出た徳田は珍しく激しい口調で怒っている「だから! わけわかんないもん勝手に送ってくんなってば!」と言って電話を切った。
まさか取引先ではないだろうなと思いつつも、念のため「誰から?」と聞いたら「おふくろです」と言う。
目の前には、子供の頃に母を亡くした奴が座っていて「お前、お母さんにそういう言い方はないだろ」と叱った。
すると徳田は興奮気味に「だってね、24センチとか28センチの靴とか、SサイズとかLLサイズの服とか、絶対にサイズ合わないものばっかりつめて送ってきやがるんですよ!」と言った。
徳田の傍らには、段ボール箱が3つほど重ねてある。
もしかしてその中身、全部そういうの?
「そうですよ。全部サイズ合わないからヤフオクで売ります。ほんっとに面倒くさいことしやがって!」
つまり徳田のお母さんは徳田と長いこと会っていないので、靴のサイズとか服のサイズがよく分かっておらず、いろいろなサイズを入れておけばどれかは当たるだろうという作戦に出たわけだ。
そういう時に言うことわざ知っとるか?「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」って言うんやで。
私が言っても、徳田は不機嫌そうに無視していた。
お母さんの血液型は何?
続けて聞くと、徳田は「B型」とポツリとつぶやいた。
【馬場さんへの贈り物】
かく言う徳田も、相手の気持ちを考えない贈り物をした前科がある。
馬場裕一さんの机の上に布袋寅泰さんの自伝が置いてあった。
あれ? 馬場さんって「BO0WY(ボウイ)」の世代じゃないですよね? 布袋寅泰好きなんですか?
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?