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麻雀プロの地位向上って必要?(文・黒木真生)

【ただ常識がないだけ】

 萩原さんのお話の中編を書き上げようかという時に、お笑い芸人で麻雀プロのようへいさんのnoteが話題になっていると知った。


 典型的火事場泥棒体質のカネポンは少しでも焦げ臭さをかぎとったら即LINEしてくる。「黒木さん、書いてください!」と。
 元々いつか書こうとは思っていたが、ただ、あまり長くならないと思う。
 というのは、この話の結論って「一部の麻雀プロに常識がないだけ」だからである。
 私が前に自己プロデュースについて書いたが、あれだって要するに「ちょっとした告知ぐらいやればいいのに」という話で、自己プロデュースなんて言葉を使うのが恥ずかしいぐらいのレベルなのである。ツイッターのリツイートするしないという話に対して自己プロデュースという言葉を使うのが適切ではなかったと私も反省している。

 ただ、ようへいさんの言う通り、とにかく「むやみやたらに人の悪口を言って得は何一つない」というのは間違いない。
 悪口を言う唯一のメリットは、詐欺に近い行為をする人がいたとして、その人の悪行を同じ業界内の人たちに教えることで被害を未然に防げる、ぐらいであろう。麻雀業界にもいろんな人が出入りする。お金を払わずに行方不明になったプロデューサーもいる。麻雀屋さんの看板に「灘麻太郎プロ推薦の店」と書いてあって、怪しいと思って灘さんに聞いたら「そんな店しらないw」と言われたこともある。

灘麻太郎

あるお店に女性プロが1回だけゲストに行ったら、何カ月も広告に使われたということもあった。そういうのを知人に伝えることで、被害は防げる。すると、面白いもので、言いふらされた人が私に怒ってきたことがあった。「悪口を言いふらさないでくれ」と。私はその場では「はいすみません」と言ったが、その後も注意喚起はやめなかった。
 私のこの行為は正当だと思ってはいるが、ネット上でやったら名誉棄損に当たる可能性もある。本来、人の悪口を公言するのはすごくリスクを伴うことなのだ。
 
 だから、麻雀プロの地位向上云々ではなく、そういうバカみたいなことはやめとけ、というだけの話なのである。

 ようへいさんも、そんなレベルのことをわざわざ書かなければならないというのが、本当、悲しすぎる。


 
【そもそも地位向上って何?】

  2年ぐらい前だろうか。日本プロ麻雀連盟の入会審査の面接の際に、受験者に怒られたことがあった。
 その人は「麻雀プロの地位が低すぎる。地位を向上させるため、さらなる努力が必要」と言った。
 私は正直に「地位向上の必要ってありますかね」と言ったら「そんなことだからダメなんですよ」と怒られた。

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