若手プロに知ってもらいたいこと 麻雀打ちは親の死に目に会えないのか
【御城碁の話】
数日前の和泉由希子プロの「ツイート」ではなくて「ポスト」が話題になりました。
私は、27年前に麻雀の仕事をすると両親に告げた時「親の死に目にも会えんな、それじゃ」と言われたことを思い出しました。
「親の死に目に会えない」という言葉をネットで調べてみたら、徳川幕府の御城碁(おしろご)の話を見つけました。江戸城(今の皇居)で将軍の御前で行われるのが御城碁で、その対局者は勝負がつくまで帰宅できなかったそうです。
そりゃあ大変だ。そんなに厳しいんなら「碁打ちは親の死に目にも会えないじゃん」というのが元々の意味だったのですが、現在は「囲碁が面白すぎて」という意味で使われたりもするようです。
和泉さんが言ったのは「麻雀が面白すぎて」ということではなくて、プロ雀士としてタイトル戦決勝などの大きな試合の時にご両親が危篤だという知らせが入ったらどうするのか? という話ですよね。どちらかというと「御城碁」と状況は近いと思いますが、麻雀打ちとして、どうするべきでしょうか。
ここから先は
2,385字
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?