見出し画像

若手プロに知ってもらいたいこと メディアをナメたらアカン

【メディアの人は怖いんです】

 私が知っているだけでも、プロ雀士が「動画を削除してください」とメディアに言ったという話が3件あります。しかも、その内2つは「直訴」でした。
 メディアと言っても、普段から麻雀界とお付き合いの深いテレビ局と出版社なのですが、それでも私は「ちょっと怖いなあ」と思いました。
 絶対にそのメディアの人たちは「ナメられてる」と思うからです。で、ほぼ間違いなく「メディアをナメてるような奴は使わない」と考えます。客を楽しませるためにプロが集まってコンテンツを作る上で、そういうエンタメの仕事をナメていると認定された人は使いません。当たり前ですよね。
 おそらくなのですが、削除依頼をした人は「お願いすれば私が嫌な気持ちであることをわかってもらえる」と思ったのでしょう。でも、それで「はい、やめます」というほどメディア側は甘くないんです、本来は。
 麻雀業界は平和な世界ですが、テレビ局や出版社は、部署によっては政治家や反社会的勢力、巷の犯罪者たちと戦う覚悟で報道をしたりコンテンツを作っています。脅迫状や内容証明が届くのは日常茶飯事で、いちいちビビっていたら仕事にならないような世界で働いています。大袈裟じゃなく、自分が接したり連絡を取った人が亡くなることもあるんですよ。事件に巻き込まれて殺されたり、メディアに取り上げられたことを苦にして自殺する人もいます。
 それでも、自分たちが正しいと思ったら、放送したらややこしいことになりそうなものでも流すし、出版したら告訴されて負けそうなものでも本にして出すのがメディアなんですよ。
 そういう前提で、もう一度「動画を削除してください」という話を考え直してみてください。

ここから先は

1,671字 / 1画像
この記事のみ ¥ 200
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?