見出し画像

若手プロに知ってもらいたいこと 麻雀界におけるルッキズム

【女性Mリーガーは見た目で選ばれたのか?】

 ルッキズムって、いかにも日本人が作った変な英語だなーと思って調べてみたら、ちゃんと英語圏にある言葉だそうです。
lookismとつづって、意味は「外見を重視すること」です。「外見を重視しすぎること」という意味で使われることも多いようです。
 
 当たり前ですが、私は麻雀界の住人であって、社会学者とかではありませんので「ルッキズムの是非」みたいなことは扱いません。
 
 ただ、現実としてルッキズムは麻雀界にも存在しています。
 
 思い出してください。Mリーグ2021開幕前に、新規加入選手が叩かれましたよね。「EX風林火山」のオーディションで優勝した松ヶ瀬隆弥以外は、ほぼ全員ボロクソに言われていました。
 特に、伊達朱里紗、二階堂瑠美、東城りおの女性選手3名に対するコメント欄の暴言は酷いものでしたよ。
 
 「若くて見た目が良い女性だから実力もないのにMリーガーになった」という偏見を持った人が彼女たちに罵詈雑言を浴びせました。
 瑠美などは「えー私もう40なんですけど若いとか言ってもらえて嬉しい」と皮肉なのか本心なのか分からないようなことを言っていたが、要はプロ麻雀界のことも選手のこともロクに知らず、瑠美が何歳でキャリアがどれぐらいで、どれだけの実力を持っているのかまったく分からない人たちが「ルッキズム」全開で叩いていたわけです。
 「この人たち、どうせ見た目で選ばれたんだろう」というルッキズムです。ルッキズムで選ばれたんだろうという偏見も、結局はルッキズムなのです。

 結果、伊達も東城もMリーグでチームに大きく貢献しました。瑠美はMリーグでの成績は今イチでしたが「プロクイーン」と「麻雀グランプリMAX」で優勝するなど、実力を発揮しました。

 彼女たちはいずれも、自分たちがただ容姿の良さだけで選ばれたわけではないことを証明して見せました。

 そして、Mリーグ開幕時に選手たちを叩いていた偏見の塊で、他人の雀力の評価もロクにできないクセに発言だけは一丁前の、でも匿名でしか自分の意見を発信できない根性無したちは、少しは静かになったようです。

【商品は見た目で判断される】

 では、彼女たちはルッキズムによって選出されたわけではないのでしょうか。

 直接的には「違う」という答えになります。
 でも、間接的には「関係あるかもしれない」という答えになるでしょう。

ここから先は

1,520字 / 2画像
この記事のみ ¥ 150
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?