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麻雀ルール統一への道 四槓子の責任払いに整合性はあるか?

【つのだ氏の指摘】

 役満の責任払いというルールがあります。WRCルールだけでなく、プロ団体の公式戦や最強戦、MONDOTV、Mリーグなどでも採用されている一般的なルールです。
 以下の3つの役満にのみ適用されるのですが、なぜこの3種類だけなのでしょうか。

・大三元
・大四喜
・四槓子

 理由は「鳴きによって役満が確定する」からです。
 大三元は、三元牌の内2種類が、ポンまたはカンによってさらされている状況で、最後の3種類目をポン(または大明槓)すれば「役満が確定」します。
 もちろん「アガれば」ですが、打ち手本人が「役満じゃないようにしてアガろう」とすることは絶対にできません。
 もし、をポンしていて、が手の中に暗刻であったとしても、打ち手がを落としていけば、役満以外でアガることもできます。実際にそんなことをする人はまずいませんが、理論上はそういうことなのです。

 大四喜も同じです。3種類をさらしている状況で、最後の1種類をポン(または大明槓)すれば「確定」となります。
 
 四槓子も同じなのですが、役の条件が「槓」なので、3つの槓がされている状況で、4つ目の大明槓をすれば「確定」となります。

 役満の中で「確定」するこの3つに対して「責任払い」という制度があります。
 最後の1つを鳴かせた人に「責任とれやー」っていうルールです。
 
①役満確定の人がツモアガった場合
→最後の鳴きをさせた人が全額を支払う

②役満確定の人がロンアガリした場合
→最後の鳴きをさせた人が半額を支払う
 
 ②については、当然、責任払いが適用されている人が放銃した場合は、普通に全額を支払います。でも、他の人が振った時に「半分だけ」責任を取るわけです。

 大昔から麻雀はこういうルールでやられてきたのですが「天鳳」の開発者である角田さんは「四槓子については問題がある」と指摘しました。

 私はその「問題」にまったく気づきませんでしたが、角田さんと話をして「なるほど」と思わされました。

 以下の図を見てください。


最終形

 六萬の大明槓が一番上なので、これを槓させた下家の人が「責任払い」になるということが分かります。

 でも、角田さんは「そうとは限らないですよね」と言います。どういうことでしょう?


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