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アガりにくい役満か、アガりやすい跳満か【小林剛】

文・青森りんこ この記事は近代麻雀4月30日発売号に掲載されます。

4月1日の第二試合、トップ目からさらに役満・大三元が炸裂なるかと、世間はおおいに沸きました。しかし小林剛プロらしく、大三元のみ見据えるのでなく、アガりやすさを重視した選択をし続けました。

■皆さんは何を切りますか?

現在トップ目、なんとがトイツになり、大三元のイーシャンテンとなりました。何を切りますか?


コバゴー式は


「9m切り」
白發のシャンポンと、36mリャンメンの受け入れがあるイーシャンテンにしました。

メカニズム


大三元へ一直線となる45mターツ落としは、ただでさえ出にくい白發がもっと出にくくなってしまいそう。それよりもアガりやすい、小三元ホンイツの18000点が本線。

■Mリーグ実戦譜

南二局、46000点持ちのトップ目の親番で2着目の佐々木プロとも18300点差がついている状況です。配牌にはが2枚ずつとが1枚あり、マンズで2ブロックできていました。
2mをチーしたのは3巡目。

チーして7pを切り、手牌がマンズと字牌だけになりました。
リードしているトップ目、この点数状況で殴り合いしたいわけではないはないです。
点数状況的には、ここから1500点をアガってもしょうがない状況。「できれば安全にノーテンにして流局する」か、「高い手をアガる」のどちらかとしたい場面です。
2mチーには、「相手にプレッシャーをかけて自分の一人旅にしたい」という意図もありました。

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