試験対策は身体を使え(堀内正人・4)
麻雀プロテストを受験
僕は大手雀荘で働き始めるのと麻雀プロテストを受けるのがほぼ同時だったので、大手雀荘で働きながらどんなふうにプロとしてやってきたかということを書きたいと思います。
僕がプロ試験を受けたのは20歳のときです。学生の頃に麻雀に明け暮れていて、雀荘メンバーとして働きながら、プロになろうと思いました。仙台の実家に住み、仙台の雀荘で働いていたので、日本プロ麻雀連盟の東北支部でプロ試験を受けました。
プロ試験の費用が15000円。受験生は5人でした。
試験会場は仙台市内の雀荘で連盟の本部長の黒田容吉プロが経営されている雀荘です。一次試験では筆記試験、小論文、実践対局、面接でした。その試験を通過すると、半年間の研修を受けて、そこで最終的な合否の判断が下されます。
筆記試験では一般教養と麻雀に関する問題が出ました。一般教養は世間で話題になっているような常識的な問題。麻雀は何切るや、点数計算、多面張の待ちの問題とか麻雀のクイズ的なものなどでした。
タイトルホルダーの名前を書いて覚えた
僕がプロ試験を受けたときは、前年の過去問題でタイトルホルダーの名前を問われるものが多かったようです。
そこで僕はプロ試験対策で、4大タイトルの現タイトルホルダーの方のフルネームを漢字で書いて覚えた記憶があります。
僕がプロ試験を受けたのは2005年の秋だったのでそのときの鳳凰位は土田浩翔プロでした。3連覇していた阿部孝則プロを破っての鳳凰位でした。十段位も土田浩翔プロ。こちらは河野高志プロが3連覇していましたが、土田プロが連覇を止めました。王位は多井隆晴プロ。そして、麻雀マスターズは今里邦彦プロでした。この方々のお名前は、ノートに書いて漢字を覚えました。
僕にとってこの世代の方達の麻雀プロはスターで、今でも活躍されていて素晴らしいと思っています。
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